第37話 電話
寝てるときに、電話がかかってきた。時間を見るとまだ夜中、かけてくる人は一人しかいない。取り敢えず電話に出ると、低めの穏やかで優しい声が聞こえた。暫く雑談していて楽しかったのに、答えを返そうと思ってその台詞の途中で目が覚めてしまった。
手に持っていたはずのスマホは枕元のまま。夢の中で会話して、自分の声で目を覚ますなんて……。時間を確認して、私は再び眠りについた。
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