第36話 蟲1
気付くと私は学校の教室のような所に居ました。扉を背中にして正面に窓があり、その手前には流し場があります。クラスメイトが流し場に近付いて行くのを見て、私は流し場に大量の蟲が
いつの間にか手を蟲だらけにしたり、蟲にもぐり込まれているクラスメイトが増えていきました。気付けば私もいつの間にか手の甲に蟲が付いていて、既に潜り込まれています。潜られる時に感覚は無く素早く潜り込み、潜られた場所も既に水疱のような状態で傷も有りません。この水疱を爪で潰し、中の蟲を掻き出し続けました。蟲は次から次へと襲ってきます、何故か手首より先だけを狙って。そのうち数も減ってきて、ふと流し場に目をやると共食いでもしたのか30cmほどの巨大な芋虫が目に入りました。クラスメイトを狙っているようで、私は何故か近くに洗面器が有ったので急いでそれに手を伸ばし構えました。予想通り跳んで来たのをなんとか受け止め、流し場に叩きつけると蟲は動かなくなりました。このサイズの蟲に寄生されたらどうなるのか、想像もつきません。
その巨大芋虫がほぼ最後だったようで蟲は数を減らしていき、収束に向かって行ったのです。その頃には皆手がぼろぼろになっていました。
ーおわりー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます