15.疲れやすさとは
ここまで様々な特性について説明してきたと思います。改めて書き出すと、自分が大小様々な特性(あまり気に留めないことでやり過ごしているものもありますが)があることが分かりました。その内私が疲れの原因となりやすいものを少し書き出してみます。
視覚過敏
聴覚過敏
見通しを立てることが苦手(急な予定の変更が苦手)
コミュニケーションの苦手さ(ひいては対人関係の苦手さ)
分かっているのはこれくらいですが、もしかしたらさらに原因がさらにはっきりしてこれに加わるものがあるかもしれません。
疲れやすさですが、起こり始めたのは中学の後半でした。中学二年の3学期から少しの授業の間保健室で休むようになり、その後ぐらいから疲れを感じるようになりました。中学の卒業間近の頃、最終的には1~2時限おきに休んでいた記憶があります。遅刻登校も繰り返しました。それは、様々な特性がある発達障害と向き合うきっかけにもなりました。人よりも疲れやすいことの原因を探っていく過程で、過敏や自分の特性に気づくことができたのです。その結果、徐々に自分から配慮を求められるようになり、現在大学ではありがたいことに様々な配慮をもらえています。配慮は当然の権利であり可能な限りの配慮を行うことは私立でも努力義務ですが、理解してもらいスムーズに配慮が通ったことはとてもありがたいことです。
では実際、ストレスや負担がかかって疲れてくるとどうなるか。私の場合、まずだんだんと聴覚情報の理解が難しくなります(例外もあり。14話で掘り下げました)。これは割とすぐに現れることが多いです。この状態ではまだ休憩する必要はないと感じていて、むしろ多少の疲れによって余裕がなくなるのではと思っています。その後少しずつ体が重く、倦怠感が現れ、足が痛くなります。それが少しでもひどくなったらその辺りが休憩や撤退の頃合いではと思っていますが、いかんせん疲れに対する鈍麻やあともう少しやりたい、この後外せない予定があったりするとそのまま続けるなど撤退しないを選択してしまうことがあります。あくまで私の場合です。
もし個人的な撤退や休憩の頃合いにちゃんと休んだり帰宅するようにしても、横になるなど本格的に休む時、どっと疲れが現れます。それはそれまで感じていたよりも遥かに強い疲労感です。
大学で対面の授業があると、例え1コマでも移動時間もあるため帰ってくるとほぼ寝込んでしまいその日はほとんど何もできなくなります。それは先程の撤退の頃合いをどうしても超えてしまうため、帰宅すると急激な疲れが現れてしまいます。時にはあまりにも疲れてしまい、上手く休むという思考にならず家の中を歩き回ったり誰に対してかは言いませんが八つ当たりをすることもありました。支援者と相談するなどして、なるべく回避するべく試行錯誤しています。
疲れやすさへの対策としては、できる範囲でいいので原因を見つけてそれの負担を減らすことです。私にとっては、遮光眼鏡やノイキャンヘッドホン・イヤホンがそれに当たります。また、疲労を感じづらい場合は疲れているであろう状態の様子がどうだったか見るようにして、少しでもサインを見つけ、そのサインを指標にして状態把握を試みるということもしています。
ここまで、特性など困りごととその対処法について紹介してきたと思います。もちろん苦手やできないことばかりでなく、できることや得意なこともあります。次からは、できること得意なことについて説明しようと思います。
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