8.自分の状態を自覚することについて
3話の聴覚過敏・視覚過敏の話で、私は~ようですと説明しました。これには理由があります。負担や刺激を受けているという感覚や自覚が少ないからです。個人的にこれはまだよく分かっていない部分もあります。
なぜ感覚や自覚が少ないのか。理由はない訳ではないのですが、いくつかあることや私がまだ正確に把握していなかったことなどにより今は省きます。場合によっては追記します。
私の場合、最初に気づいた感覚過敏が聴覚過敏なのですが、防音機器(イヤーマフなど)を着けて賑やかなところに行くまではっきりと「自分は聴覚過敏だ」と気づきませんでした。自分と周りの他人が同じように聞こえていると考えていたのです。それ以降は自分の感覚は他人と比べて過敏や鈍麻といった違いがある可能性が高いと考えるようになりました。
感覚鈍麻について説明し忘れてましたが、感覚過敏の逆のような状態です。鈍麻という言葉の通り特定の感覚に対して鈍いことを指します。発達障害当事者はこのどちらかあるいはその両方をそれぞれの感覚によって持っていることがあります。
負担や刺激を受けているという感覚や自覚が少ないということは、私の中では大きな影響があります。
負担や刺激を受けるとそれがストレスとなり疲労の元になります。聴覚と視覚の過敏さを持っていたりコミュニケーションや人間関係が苦手(=負担になりやすい)な私は、他人よりも比較的刺激を受けやすい状態にあると思います。負担を抑えるためにも、どんな刺激が負担になっているのか、どのような状況が疲労の原因になっているのか、把握する必要があります。しかし、それがあまり上手くできていないようだと思っています。特性の把握に関しても、同じような状態です。
それでも、苦手な刺激や疲労の原因・特性について把握しなければ対策の立てようがなく、なんとかして把握する必要がありました。そのため、様々な方法で理解しようとしています。
苦手な刺激や疲労の原因の把握については、対策を立ててみてそれで違いがあるかということから把握しようとしました。聴覚過敏に対して耳栓など防音機器・視覚過敏に対してサングラスや遮光眼鏡といったものがその分かりやすい例だと思います。他にも、自分と他人で同じ環境下での感覚の違い(なんとなくやしばらくすると少し分かる場合もある)を確認したりもしました。
特性についての把握は、普段私をよく見ている人(母)に聞いたり、困ることがないか意識して探したりしました。探す時の手掛かりとして、テレビの特集や本など同じような当事者や専門家の話を参考にすると分かりやすかったと感じています。例えば、本などで当てはまりそうな特性を見つけたら対策が立てられる場合はその対策をしてみたり覚えておいて実際の場面でどうなのか確認します。また、なんとなく「こういうことが困難・苦手」と分かっても上手く他人に説明できない時、同じような特性を持つ人がどのように紹介したり周りに説明したりしているか調べたり聞いたりするという方法もとても役立つと思います。
こういったことで把握しようと少しずつ試行錯誤していて、多少分かったり対策の立てようがでてきたりしました。その中で、見通しを立てることが苦手なことに気づき、対策を立て始めています。次はそれについて説明しようと思います。
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