6. 聴覚過敏の対策(イヤーマフ・耳栓・遮音率)

 その他についても、メリットとデメリットを挙げようと思います。

 イヤーマフは、ノイキャンと比べて安価であることと精密機器でないため多少は乱雑に扱えることがメリットです。デメリットとしては、人によってはこもり感や着け心地などで苦手な人がいること、ヘッドホン型であるため目立ちやすいことや遮音性を求めるとその分分厚くなり見た目が大きくなってしまうことなどです。

 耳栓は、小さく目立ちにくいことと遮音性が高いことや、他の防音機器と比べて安価なものが多いことがメリットです。デメリットとしては、人によってはこもり感や鼓動などが大きく聞こえてしまうことです。


 耳栓についても、それぞれの素材やおすすめの耳栓があります。また耳栓やイヤーマフなどを探す際に比べる材料となる遮音率についても次で書こうと思います。耳栓といっても、様々な素材があります。その前に、耳栓やイヤーマフなどを比べるときに役立つ遮音率についても説明しようと思います。

 遮音性を表すものとしては、NRRがあります。NRRはアメリカなどで使われている規格で、単位はdB(デジベル)です。日本でも大抵はこの規格が使われていると思います。他にも、SNRというEUなどで使われている規格(単位:dB)もあります。

 NRRでもSNRでも、その数値が大きい程遮音性が高いと思ってもらえればいいです。しかし、規格が違うのでNRRとSNRが同じ数値でも遮音性が同じではないのでそこは注意が必要です。これを見ると、その製品がどのくらい遮音性があるか分かりやすくなります。

 耳栓のタイプとしては、スポンジタイプ・フランジタイプ・シリコン粘土タイプなどがあります。呼び方は多少違う場合もあり、先程紹介したデジタル耳栓を耳栓のくくりに入れる場合もあります。私は防音機器をノイズキャンセリング機能とイヤーマフとアナログの耳栓で分けて考えています。

 スポンジタイプは、他のタイプと比べて遮音性が高い(NRRの数値が高い)ものが多いです。しかし、塞ぐことによりこもり感や鼓動などが反響して聞こえることが個人差はありますが気になる場合があります。私は鼓動などが聞こえることがかなり気になり、長く使用することはありませんでした。

 他の2タイプは、遮音性だけでは劣るものの、スポンジタイプにあるデメリットが軽くなっていると思います。特にシリコン粘土タイプの耳栓は柔らかく個人の耳に合わせて覆うように着けられ、鼓動なども聞こえにくかったのでおすすめです。

 耳栓全体のメリットとしては、耳の中に装着するようなものがほとんどなので目立ちにくいことです。デメリットとしては、挙げたこもり感や鼓動などが聞こえてしまうことの他に、やはりノイズキャンセリング機能がないため、必要でない音も遮ってしまう可能性のあることです。

 次は、視覚過敏との向き合い方などです。

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