4.私と聴覚過敏
私が聴覚過敏を意識し始めたのは中学卒業後でした。この話では詳細を省きますが、その頃から本格的に障害と向き合う必要がでできたからです。発達障害について調べており詳しい母に聞いたり、発達関連の本を手に取るようになりました。そうしていく中で、母から言われたか偶然目に止まったのが聴覚過敏でした。
その頃から、疲れやすさがありました。確か、授業に三時間続けて出席することが難しく、学校から帰ると疲労困憊になっていたと思います。原因はストレスだろうとされていたので、その原因の一つではないかと私は考えました。教室の外の環境音がうるさくて集中出来ない・先生が特に怒った時に黒板を強く叩いた音がトラウマで恐怖など、その頃から聴覚過敏を思わせることを言っていたようです。
まず、親に頼んでイヤーマフを買ってもらいました。イヤーマフはヘッドホンの形をしたものです。次の話で詳しく書きます。聴覚過敏かどうか確認するために、何か防音機器を着けてみようということになったからだったと思います。無駄になってもいいように二千円以下のもので、それでも通販サイトの評価があまり悪くないものを選びました。
届いたので早速着けて見ると、大きな音が小さく聞こえるようになりました。装着するとしないでの違いは家でも分かったので、今度は車や電車での移動に使って見ることにしました。
すると、驚きました。私の周りにはこんなにも音が溢れていたのだと。また、イヤーマフを着けることによって溢れていた音が小さくもしくは減り、多少なりとも快適になりました。今まで様々な音が負担になっていることに気付けました。
その後、そのイヤーマフを外出する際は常に持ち歩くようにしました。しばらくするとイヤーマフだけでは遮音性が足りないと感じるようになりそこから試行錯誤が始まります。別のイヤーマフを探したり、それ以外の防音機器にも手を出しました。
結果として、現在はSonyのノイズキャンセリングヘッドホンとFlare Audioの耳栓を使っています。通常はヘッドホンを、電車など十分以上何かに乗る時は加えて中に耳栓を装着します。
より苦手な音を遮ってくれるものを探したりそういったものを使う内により聴覚が過敏であることを自覚するようになったと感じています。今では外出時にヘッドホンをしていない方が圧倒的に少ないです。そのため、やはり聴覚過敏を疎ましく思うことがあります。新作映画を見るために劇場の(私にとって)轟音な効果音を聞く必要を感じないと思い映画館で映画を見ることをほとんど諦めました。音楽ライブは一度は諦めましたが行けるのか(だいたい最後まで楽しめるか)確かめるために一度だけ行こうと思っています。賑やかなところ長くいられず、それさえも防音をしっかりして負担になることを覚悟でいる必要があります。聴覚過敏がなければもっと色んなところで長い時間楽しめたのでは、そう思うことは多々あります。しかし、あまり疎ましく思わないようにしたいと思っています。そう思ってところで聴覚過敏はなくならないので。体調が良い時には、聴覚過敏という感覚の違いによって他人と違う発想ができると思うこともあります。
次は、聴覚過敏の対策です。
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