3.聴覚過敏と視覚過敏
感覚・感じ方の違いの具体例として挙げた聴覚過敏と視覚過敏。中々聴き慣れないのではないでしょうか。聴覚・視覚というからには耳と目です。しかし、聞く・見るときはそれだけでは情報を理解していないと思います。
それ以外で使われている器官、それは脳です。聴覚と視覚を含む五感は脳を通して理解しているはずです。そして前の話で「発達障害は脳の機能障害とされている」と書きました。その脳を使う部分の動作か何かの違いで過敏になっていると私は思います。
聴覚過敏。これは私にとって視覚過敏と比べて付き合いが長く、その分対策を試行錯誤してきた特性です。私の場合、音を過敏に感じ頭痛などになったり負担がかかることで疲れの原因になっています。大きい音・突発的な音・ガヤガヤした音など。とにかく私は音(声も)が苦手です。特定の種類の音が苦手な人もいれば、先程のどれかが苦手という人もいます。
カクテルパーティー効果という言葉を知っていますか。カクテルパーティーのような様々な音や話し声で賑やかなところでも自分を呼ぶ声などは聞き分けられる、といった効果を言います。発達障害者の中には、それが上手く働かない人がいるようです。私も上手く働いていないと感じます。
カクテルパーティー効果が働く仕組みは、拾った音のうち脳が必要な音とあまり必要でない音を区別し、ボリューム調節の処理をすることで聞き分けられるようになります。しかし、この効果が働きにくい私は、少しでも賑やかなところに行くとボリューム調節なしで全ての音を拾ってしまい、ストレスになってしまうようです。
次に、視覚過敏。私の場合、光を過敏に感じて目や頭の痛みなどになったり負担がかかることで疲れの原因になっています。私は遮光眼鏡というもの(後ほど説明します)をつけないと光が眩しく感じたり、晴れた日に外を歩くと景色が白くなって見えます。そのままはずしているとまもなく目が痛くなります。個人差がありますが、白い壁や紙が反射して苦手など特定の光や色が苦手な人もいます。私も避けなければいけないほどではないものの、白い壁や紙が苦手な方です。
原因も聴覚過敏と同じようなもので、視覚情報が脳で調節されないことです。私は日光や白いものが必要以上に光って見え、負担がかかっているようです。
上記以外にも、味覚・食感過敏(口に入れるものへの食感や温度への過敏)や触覚過敏(タグや生地感など触り心地への過敏)や嗅覚過敏(匂いへの過敏)などを合わせて感覚過敏といいます。
聴覚・視覚過敏について、私の状態について~ようですと書いた理由があります。その前に、聴覚過敏・視覚過敏について何話か書こうと思います。
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