2.発達障害を私はこう捉えます

 発達障害。身体障害と比べると歴史が浅いとされるこの障害群ですが、だんだんと世間に認知されてきました。

 しかし、先入観と偏見がまだまだなくなっていない、まだ当事者も周囲も困っている状況が多いと感じます。

 発達障害とは、ただ一言でいうと「脳の機能障害とされている」です。感覚や認知に違い・発達の凸凹があり、周囲の環境とうまく噛み合わない時に困りごとが起こると私は捉えています。

 そして、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD(注意欠如・多動症)・LD(学習障害)などがあります。

 発達障害について考えるとき、分かってほしいことがあります。

 発達障害は、まず目に見えにくいこと。次に現状治らないとされていること。そして、個人差があること。最後に、自分や周りの対策・対応次第で良くも悪くもなるということです。逆にこれを分かってくれるだけでも十分かもしれません。1つずつ説明してみます。


 目に見えにくいこと。これは、脳の障害だからです。車椅子などと違い、隣にいても分からないことが多いです。逆に、その人が「困っている」などと言わない限り周囲も対応の仕様がありません。

 現状治らないとされていること。これは、そもそも原因が分かっていないということも起因しているそうです。周りの環境や対策などでよくはなるものの治りはしないとされています。

 個人差があること。障害や特性の程度が軽かったり重かったり、(=楽か苦かとは別です)できることとできないことや大変なことがどのくらい大変かなど違いがあります。個人ただ1人を通してそれが発達障害だと考えない方が良いと思います。私もしかり、です。私と反対な特性を持つ人もいると思います。

 良くも悪くもなること。これは、大事なことだと思います。他の障害でも言えることかもしれませんが、周りの理解や協力が必要です。それは、その周りの人々にとって簡単なことかも大変なことかもしれません。これについては、また掘り下げようと思います。


 ASDを持っている私とそうでない他人(発達障害でない人を定型発達と呼びます)との違いを感じるか。あえて言うなら、感覚、感じ方が違うと感じることが多いです。

 例えば、五感。過敏や鈍麻などがそれぞれにあります。定型発達の人でも、触り心地や匂いなどの感じ方が違うと思います。その発達障害だと、振り幅が大きく生活に支障が現れることがあります。私の場合、その1つとして聴覚過敏と視覚過敏があります。次はそれらについて説明したいと思います。



私は専門家ではないので、医学的な知識については信頼性がありません。ご了承下さい。

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