王女の片方の目は呪いによって、奇妙な状態になっていた。ただの失明ではなく、呪者と視界を共有しているのだ。そんな呪いを解くために、国王は王都から外れた所に住む師に会いに出向く。しかし、師でもこの呪いを解くことができなかった。そしてその帰り道、呪者とアンデットの襲撃に遭う。
呪者は国王の妃の姉妹だった。元々呪術に長けていたが、性格に問題があった妃の姉妹。国王を互いに好きになったことで、妃を呪うようになったのだ。そしてその妃の子供である王女をも、憎んでいた。
そしてある湖での悲劇と因習。それは伝説上の正義と悪の物語に繋がっていた。
国王がある人物から呼び出されている間に、敵から王都を攻められ、国民が次々と利用され、殺されていく。血で血を洗う凄惨な状況の中、正規軍が来るまで持ちこたえていたが……。
国を救うための希望は、龍と幼い子供、そして呪われた目の王女。
そしてついに国王は戦場に降り立つ。
果たして、国の存亡をかけた戦いのゆくえは?
是非、御一読下さい。