第2話

「う~~~~~っ」

私は大きく伸びをした。頭痛は治まっているようだった。

あたりを見渡すとさっきまで教室だったはずの場所からあたり一面真っ白な病院みたいな部屋のベッドに横たわっていた。腕には点滴のチューブがつながれていた。健が座っていた。ふと横を見ると健が座っていた。


「未希、起きたか。」

「ここどこ?なんで私こんなとこにいるの?」


「未希が教室で寝てから何度か起こしたよ。でも起きないから心配になったの。

それで、僕が負ぶって保健室に連れて行ったのよ。そしたら未希気を失ってて、

急いで病院に連れてきたの。」


「気を失ったって....。私何かの病気なの?」

気を失ったことなんて生まれて一度もなかった。自分は焦ってしまい、何かの病気なのかととっさに聞いてしまっていた。健は黙ってしまった。


「何か言ってよ。隠さないで。そんな仲じゃないでしょ。」

少し怒り気味に言ってしまった。


前から思っていることが一つあった。

友里姉が心臓病なら私にも何かあるかもしれないと。


「そんなに怒らないで。貧血だって。すぐに治るよ。」

そんな重い病気でないことに少し安心した。でも、不安もあった。


「ねえ、手つないで。」

不安で言ってしまった。健は優しく手をつないでくれた。

健の手は温かく、少し安心できた。健が好きって改めて思った瞬間だった。


安心した私はそのまま眠ってしまった。

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