サイが突然突っ込んできた
ネコ エレクトゥス
第1話
戦後日本を代表する小説家で不条理劇の作者として知られる阿部公房氏。彼の作品の中に流行をテーマにしたものがあるという。僕もまだその作品は読んでないのだが、その作品の中で阿部公房氏は流行をこうとらえているという。
「流行とは何か? 町中に突然サイが突っ込んでくること。」
始まりはもちろんこうだった。21世紀にもなって突然疫病が世界的に流行し、その恐怖のために大都市がゴーストタウン化したこと。
「サイが突っ込んできた!」
しかし未知なる疫病におびえるのはしょうがないとして、いったいなぜトイレットペーパーが店頭から姿を消すのであろうか?
「サイが突っ込んできた!」
しばらく前にはやった鬼軍曹の「ベースキャンプ」がまた健康のために取り上げられているという。
「サイが突っ込んできた!」
今日のニュースで見たのだが、消毒、除菌のために大量に出回っている次亜塩素酸水の効果のほどはよくわからないという。それなら今まで効果を信じてひたすら次亜塩素酸水で消毒、除菌に励んできた人たちはどう思っているのだろうか。
「サイが突っ込んできた!」
人生ってやつは本当に面白い。やめられない。次はいったいどんなサイが突っ込んでくるのか?
サイが突然突っ込んできた ネコ エレクトゥス @katsumikun
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
訳あり物件/ネコ エレクトゥス
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます