第4話 ハッキングの日常




 今日は応用サイエンス部の四人はファミレスに集まり。まったりとするのであった。


 かぐらはナポリタンを頼むと両手をかざして謎の儀式をおこなっている。どうやら、データの塊でも食べられるようにしているらしい。ま、最新AIが落雷で具現化したのだ、深く考えない方がいい。


 朝霧は頼んだ料理もそこそこに携帯でゲームを始める。


「もう少しで『村正』が手に入るのよ」


 へー、今は色んなゲームがあるからな。橋場はかぐらの事を観察してメモっている。


 政府要人の車の前で日本刀での自決する事件の事を考える。やはり、かぐらと関係があるのであろうか?わたしはそんな事を考えながらストロベリーパフェを待つ。しばらくしてストロベリーパフェが届くとスプーンで食べ始める。


 うん、デリシャス。


「あ~このゲームの敵AI強いなー」


 朝霧が携帯片手に呟く。女性向けのゲームかと思えばそうではなく、男女両方が楽しめるゲームらしい。わたしもそのゲームを始めようかと朝霧に聞くと。会員制のゲームらしく普通はプレイ出来ないらしい。ハッキングの方が楽しいし、問題なかろう。


 かぐらがナポリタンを食べ終わると、両手を上に上げる。


「この店、Wi-Fiの電波が弱い」


 わたしは携帯の電波状況を見るが違いが分からない。


「チョコレートパフェでも食べて落ち着くのだ」


 わたしはチョコレートパフェを頼み。かぐらに渡す。謎の儀式の後で食べ始めるかぐらは幸せそうだ。


 橋場もメモを止めてグラタンを食べている。


 ふと、気づくと、かぐらの食べた分はわたしが支払うのであった。わたしは水に氷を数個入れて時間を潰す。少し出費が多くなってしまった。


 わたしのルールとしてハッキングでお金は稼がないのが信念である。もう一杯、氷水を飲もう……。

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