第4話
部活が始まった。1年生は、俺を含めて大体40人くらいが入部した。他の部活はどうか知らないが、野球部は、1軍、2軍、3軍の三つに分けられて練習をする。
殆どの1年生は、2軍か3軍スタートだが、俺は、1軍スタートだった。
それからは、いつも通り生活をして、あっとういう間に初めての夏の甲子園がやってきた。流石は、全国から選手が集まるだけあって、県大会は俺の出る出番もなく優勝していた。
甲子園は、あまり好きではない。なぜなら俺の住んでいる東京から遠く離れた、大阪で開かれる為この大会中の間ちひろちゃんと会えなくなるからだ。ちひろちゃんの家は、あまり裕福ではないからテレビでの応援になるからだ。だが、俺の将来に夢を叶えるためにも甲子園で結果を残そう。因みに俺の将来の夢はまだ秘密だ。ちひろちゃんにもまだ言ってないが、そのうち話す。
甲子園の1回戦目俺は、監督から先発を任された。
俺の得意球である155km/sのストレートとツーシーム、フォーク、カーブなどの変化球を使い分け、結果は、
7イニングを100球で投げ、被安打2 与四死球1 奪三振13 失点0 自責点0 という結果に終わった。
試合後の夜ちひろちゃんと電話をした時、すごく褒められて嬉しく安眠できた。
試合は、3回戦で負けた。泣いてる先輩たちを見ながら俺はやっと、ちひろちゃんに会えると内心ガッツポーズをしていた。
東京に着いたその日に俺はちひろちゃんを抱きしめて、ちひろちゃん成分を吸収していた。ちひろちゃんも恥ずかしがってはいたが、俺の匂いをスンスンと嗅いでいた。
俺が努力し続ける理由 運子 @tattoa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺が努力し続ける理由の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます