朧月夜に君想ふ

柊p

プロローグ

――2155年。人類に大きな変革が起きる。

一人の子供が「宙に浮くことができる」という超能力を持って生まれてきた。その後、その事件を起点とするように、次々と特殊能力を持つ人間が生まれ始め、2208年の現在では、全人口の3割程が超能力を持つ人間となった。

力を持った彼らは第二の人類、通称"VELS"と呼ばれ始め、主に無能力の人間たちに神のようにもてはやされた。

VELSの誕生により社会情勢は大きく崩れ、戦争の在り方も変わった。互いに力や権力を求めて、次第に人々は争うようになる。それぞれが勢力が固めていくうち、のちにVELSたちが集い作り上げた"五大組織"と呼ばれる大きな5つの組織が誕生する。その組織は他組織とは比べ物にならない程の力を有し、長きに渡り、互いに牽制、そして抑制し続けている。

                            ―人類史より抜粋—

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朧月夜に君想ふ 柊p @Neruringoppp

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