第35話 蓮司のハーレムパーティ

「フラれちまったか」

 蓮司は少し投げやりに一人こぼした。

 

 まあ、それでもこんなにも美少女が揃うと壮観だな。

 自分のパーティに誘ったメンバーたちを満足げに見渡した。

 魔術師のフレア、さすがに名家のお嬢様ということもあり、治癒魔術をはじめとした多彩な補助魔法が使える。そして、その従者ソラリス。従者でありながらも、その身のこなしは戦闘でも十分に力を発揮してくれるだろう。それから流れ者の傭兵のミオ、頭が少し弱いが、自分の倍もある大きな戦斧を軽々と片手で振り回すほどの力の持ち主だ。

 

 あのサヤというクーデレ美少女(まあ、今はまだデレ成分は見れていないが)もパーティに引き入れたいところだったが、このポメルという巨乳犬っ子がいればそのうち仲間になってくれるだろう。

 気長に待てばいい。


「おい!」

 ふいに後ろから声を掛けられた。全身に頑強な鎧をまとった大柄な男が、こちらを見下ろしていた。

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