商売のお話
「俺達と商売をしないか? 」
『えっ? 』
「なにそれ? 」
「まて嵐牙、その前にユリキュバスを解放してやろう」
「そうだな」
「壁を壊すから壁から離れろ」
「どこの壁を壊すの? 」
「穴が空いてる方の壁だ」
「わかった」
「〈創造クリエイティブ〉石のハンマー!! 」
「貸せ進、俺の分身に壊させる」
「頼むぞ」
「破片が飛び散るから離れろ」
「せいや!! 」
激しい音と共に石の箱の一部が破壊される
「出てこい」
「眩しい」
「フィラー!! 」
「ごめんね負けちゃって」
「大丈夫怪我してない!? 」
「少しでも、かすり傷だから大丈夫」
「今治すね! ヒール! 」
あいつも回復魔法が使えるのか
「なぁ、進」
「なんだ? 」
「あいつも回復魔法使ったな」
「あぁ、」
「もしかしたら、俺達も使えるんじゃね? 」
「あるな、今度メロウに聞きに行こう」
「ねぇ、二人で話してないでさっきの続きを聞くわよ」
「あぁ、そうだったな、進説明してやれ」
「わかった。俺達とこの町で商売をしよう
内容は簡単だ、この町にも同姓愛者はいるだろう
だから、お前らの店に行きその心を解放してやる。
もしくは、同性愛を体験したいと言う人も楽しめる。
と言う要素もある」
「あたしらに利益は? 」
「お前らはその同性愛者達から少しだけ、
生命エネルギーを貰う。あと金も」
「なるほどね、お互いに利があるわね」
「俺達への報酬は、その店の利益の一部で良い
かなり好条件だと思うが? 」
「アンナこの人達はなんか今までの人間とは違う感じがする」
「私もそう思うわ」
「だって、この人達には私達の魅了が効かなかった」
お前らが今までのあった人間たまたま全員ロリコンだったのか……
「お前らに同情する」
「可哀想に、自分達があった人間がシンプルにロリコンだったのに
気づいてないな」
「ねぇ、あんた達の提案に乗ってあげてもいいわ
ただし、条件があるわ!」
「やったな嵐牙! 」
「良かったな進! 」
これで、あんまり働かなくても済む!
遊んで暮らせる!
「今までの人と違うけど、ゲスな顔は一緒ね」
「で、条件ってのはなんだ? 」
「条件は、4つ!
1つ私達の身の安全
2つ衣食住の提供
3つ病気や労働中の事故の手当て
4つ過度な労働を強いらない!
この4つを守れるなら良いわ」
「う~ん、4つ目過度な労働を強いらないと言うのが引っ掛かる」
「なにがだ進? 」
「例えば、働きたくないと言ってサボっていても俺達はそれを
注意する事ができない」
「確かにそうだな」
「そんな事しないわよ」
「なら、俺達からも条件をだす」
「良いわ、無理のない程度ならね」
「俺達からは6つだ。
1つ労働は最低4時間、最大10時間
2つ休日は週に2日
3つ自分の都合で休む場合は事前に伝えること
4つ体調不良などで休む場合は連絡をいれる事
5つ自分達以外に労働者を雇うときに俺達に伝えること
6つ報酬は確実に支払うこと
以上の6つだ」
「へぇ~、ちゃんとした条件ね」
「質問は? 」
「私から良い? 」
「どうぞ」
「休みの日は自分達で決めていいの? 」
「好きにしていいぞただし、1度決めたら
俺達の許可がおりない限り、変えちゃダメだ」
「商売をするところは確保してあるの? 」
「まだだ、だが多分できる」
「理由は? 」
「クライさんがこの前言ってたんだ。
ギルドに参加してる店が次々と脱退してて、
ギルドの資金もどんどん少なくなってる。って」
「ひとまず、クライさんに相談して見よう」
「そうだな」
「うちはここで待ってるわ」
「わかった。お前はどうするんだ? 」
「私? 」
「そうだどうする? 」
「私も待ってる」
「わかった、嵐牙見張りしといてくれ」
「わかった」
「失礼ね、今更逃げたりしないわよ」
「一応だ」
「頼んだぞ進~」
「任せとけ~」
さて、上手く交渉出来たが、次はこれをクライさんに認めて貰う
必要がある。同性愛者が居れば儲かるとは思うんだが、
万が一いない場合、全く儲からない。【商売とは博打】とは良く言った
まわりの人達もどうやら大丈夫そうだな。
「うぇぇぇ……」
「気持ちわりぃ……」
「なんで、あたしあんたに……」
「私なんて事を……」
「なんで、俺の筋肉が」
「なんだろう、筋肉があつい……」
うん! 問題なし!
しかし、不思議な能力だ。同性から生命エネルギーを吸い取るなんて……
しかも、間接的に吸収するなんて、アニメやゲームでも見たことないぞ
「はぁ、おうち帰りたい……」
そう言えば、俺の荷物ってどうなってるんだ?
現実世界あっちに居たときは、カバンを持ってたはずだ
だが、爺さんが居た所にはカバンはおろか、ポケットに入れていた
スマホまで無くなっていた。何故なんだ?
それと、この世界には普通に、洗濯機や乾燥機等がある
が、連絡手段が連絡魔法のスクロールしかないんだ?
しかも、そのスクロールは何度も魔力を補給すれば使える
俺の知ってるスクロールは使いきり何だがな。
ほかにもスクロールは色んな魔法、道具などを収納できる。らしい
だが、どうやっているんだ? スクロールの魔方陣はワープ機能でも
付いてるのか?
だとしたら、敵をスクロールの中に閉じ込めれば、無力化できる!
かも、知れないな。
あと、俺の能力は口に含めば創造可能なのに、食べ物は出来ないんだ?
試しにカバンを噛ってみるか。
そして、「〈創造クリエイティブ〉布のカバン」
やっぱり、出ないか……
鉱物限定なのか? だとしたら火属性とかじゃなくて良かったな
火だったら、出せても一種類だろうしな
考え事してたら着いたな。到着ギルド!
やっぱり、皆気分が悪そうだな
「進くんかい? 」
「その声は!? クライさん! って! 大丈夫ですか!?
顔色が、エルフのイメージカラーになってますけど!?」
クライさんは緑色の顔でこちらに来た
クライさん何て事に……かの有名な7つのボールを集める
アニメの、知恵者見たいな顔色になっちゃって……
クライさんは腕再生しないし、主人公とその兄を貫く
なんたら殺砲も射てないよ!
「ごめんね、進くん。」
「良いんです気にしないで下さい。
あれは、魔法のせいなんですから」
「ううん、僕だったら魔法の耐性を上げて対処することも
出来たはずなのに……」
「過ぎた事です。気にしないでください」
「本当にごめんね進くん」
「クライさんに相談があるんですけど」
「なんだい? 」
「俺達に店を出させてくれませんか? 」
「進くん達にお店? 」
「この前言ってたじゃないですか、
ギルドに参加してる店が次々と脱退してて、
ギルドの資金もどんどん少なくなってる。って」
「あぁ~、あれの話ね」
「俺達に商売させてください」
「内容を聞かせてもらおうかな」
この案が通らなきゃユリキュバスとバラキュバスに
申し訳がたたないな。
「で、どうですか? 」
「う~ん微妙なラインだね」
「どこがダメですか? 」
「まず、第一にこの街に同性愛者や同性愛に興味が
ある人がいる前提だよね? 」
「はい」
「居たとしてもそれを知られたくないって人がいるかも知れない」
「確かにそうですね」
「それと、その店は確かに需要があるかもしれない。
だけど、それで商売ができるのかい? 」
「時間や、部屋、あとは、食事などを提供します」
「食事を提供と言っているけど、それはどうするんだい? 」
「そっ、それは……」
「考えてなかったんだね」
確かにとっさに食事を提供と言ったが、どうする。
どこかの店から買って、それを出すか
「飲食店から、テイクアウトを提供します」
「なるほど、それならコストを抑えつつ
それより少し高い金額を請求すれば、商売は成立するね」
「どうですか!? 」
「不安点は何個かあるけど、良いでしょう!
認めます。」
「本当ですか!? 」
「うん、進くんなら何とか出来そうだしね」
「所属は僕の直属にして良いかい? 」
「それって、何が違うんですか? 」
「ギルド本部直属にすると、個人の店から
売り上げの15%を納めるんだ」
「なるほど」
15%って、高いのか?
1000円稼いだら、150円を納めるのか
そのあと色々な支払いとかが発生するのか
「その分、ギルドの本部の掲示板で告知されたり
本部から、一定の金額を納めると、ボーナスが出たりするし、
ギルド本部から、支援を受けたりできるんだよ」
へぇ~つまり、高いけど色々しっかりしてるって事か
「だけど、僕の直属にすればこのパーシャのギルドとして
売り上げを15%納めるから、個々の店からは一定の金額を
納めて貰うから、だいたい、売り上げの5%くらいかな? 」
安いな、すごい安い
「質問良いですか? 」
「なんだい? 」
「本部直属にすると色んな支援を受けたり出来るんですよね? 」
「うん」
「それって、クライさん直属でもなにか受けれるんですか? 」
「勿論だよ。例えば、店が火事になったりしたら、上限200万GARAまで
なら、ギルドが援助できる。それと、ギルドの広告に店の宣伝を貼ったり
お店を提供したりするよ」
コスパよくね!? 圧倒的コスパの良さ! 決まりだね
「じゃあクライさん直属にしてください」
「うん、わかったよ助かるよ進くん」
「それじゃあ今度空き店の方を見に行こうか」
「はい! よろしくお願いします! 」
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