ステータスカード

2度目だけどやっぱり怖い。

なんでこんなに血の匂いがするんだ

「すみませ~ん、メロウさんいますか~? 」

「は~い…… あっ、進くん……」

ひょろひょろと歩いてくる

「メッ……!? メロウさん!? 」

メロウさんは俺の前まできて倒れてしまった

「大丈夫ですかメロウさん! メロウさん! 」

こっこれは、寝てる!! めっちゃいい匂い! 地面にうつ伏せで寝てるから

潰れてる胸に目がいってしまう! これも男の性さがか!

って、こんな事考えてる場合じゃない


「メロウさん起きてください! 」

「あっ…… ふぁぁ…… ごめんね魔法の研究に集中しちゃって、徹夜しちゃって」

本当に研究熱心な人なんだな

「それで、例のやつ出来てます? 」

「うんそれは、もちろん後は…… スピー ……」

ねっ! 寝てる! 会話の途中で寝る人初めて見た……

寝つきがいいなぁ~…… って! 違う!

「起きてください! 説明の途中ですよ! 」

「うん…… ごめんね それじゃあ説明の続きするね

後は、君の魔力を込めれば完成! 早速やってみて」


「あの~魔力ってどう込めるんですか? 」

「知らないの? あっ、そうか進くん人族だもんね。

そもそも魔力と属性があるのが珍しいのか」

「メロウさんって人族じゃないんですか? 」

「違うよよく間違われるけど、私は魔族」

魔族! 魔女=魔族、魔女=美人 魔族の魔女=魅惑的!

この人は完璧な魔女だ!


「でも、角とか尻尾とか翼とか無いじゃないですか」

「私は無いタイプなの、有った方が魔族ぽいけど怖がられるじゃない? 」

確かに魔族は怖いイメージがあるな

それに加えて、角や翼があると少し怖いかも……

だけどメロウさんなら寧ろサキュバスみたいでそれはそれであり!!

「でも、翼とかが有っても無くても魔力量は変わらないし

何なら翼があると可愛い服着れないじゃない? 」


「って、話が脱線したわね。 魔力の込め方は込めたい物に

集中して、一気に力を入れるって感じ。まぁ、やった方が早いわね」

難しくね? 昔アニメの必殺技の練習した事があったから

それと同じ感じでやってみよう

「コォォォ~」

魔力を込めたい物に一点に集中そして、一気に力を入れる!!

「はぁ!! 」

んっ? 何も起こらなくない?

「うん、失敗だね」

まぁ、そんな感じはしてた

「う~ん、あっ! 創造の能力を使ってる時みたいな感じでやってみて」

「創造を使ってる感じですか? わかりました」


あの、魔方陣の感じを指に集中させる

そして、一気に力を入れる

白紙のカードに文字が浮かび上がってきた

「見てください! できましたよ! 成功です! 」

「うん浮かび上がってきたね! 」

出来たぁ~疲れたな、魔力を込めるのってこんなに疲れるのか

「君のステータスを見せて貰うね」

あっ、ステータスはヤバい一般より低いのは流石に恥ずかしい

「あの~その前に俺に見せて貰っていいですか? 」

「あっ、そうだよね私ったらつい興奮しちゃって」


ステータスカードには

能力の事、ステータス、お腹の減り具合など事細かく記されている。

正直、お腹の減り具合がわかるのはありがたい

ん? なんだこのゲージ見たいな物

「メロウさんこのゲージってなんですか? って! 寝ないでください! 」

メロウさんは、椅子に座って机に突っ伏した状態で寝ていた

「起きてください! メロウさん!!」

なんか、叫んだら少しこのゲージが減った気がする

「うぁ、ごめんなんか用? 」

「このゲージってなんですか? 」

「あぁ、それね喉だよ喉の渇き」


喉の渇き? そんな物までわかるのか。

自分の身体情報がほとんどわかるのすごいな

あっ、俺ステータスが書いてある。 あれ? おかしいな?

少し高くなってる気がする? 気のせいか?

見られるのは恥ずかしいけど、メロウさんはも気になってたし

「メロウさ~ん?」

「スピー…… スピー……」

寝てる……まぁ、疲れてるんだったら寝かせといてあげよう

報酬は明日貰いにこよう


試しに使ってどれくらいお腹が減るのか試して見よう

腹って書いてあるゲージがあるから多分それが減るんだろう

隣に1843って書いてあるな、おそらく今俺の体内にあるカロリーだろうな

まぁ、何はともあれやってみるか!

「〈創造〉石のナイフ」

おっ、本当に減ったそして、俺のお腹も減った

カロリーは100くらい減ってる

結構減るな

これ毎回で石で作ってるけど、砕いて捨てるの大変なんだよな

石のなんか創って壊してその時点で結構カロリー使ってるから!

石の槍以外捨ててるし、創造の能力って不便過ぎない?


はぁ、今日も宿か……

1泊で、400GALAは安いけど後、5回泊まったら無くなるな……

はぁ、ギルドにあった仕事受けるか……

モンスターとの戦いの方が実戦経験が積めて早く魔王討伐に向かえるから

そっちの方がいいんだけどな


家とか、野宿とか考えた方がいいな

野宿ならテントとか、道具とか色々必要だし

そもそも、ちゃんとしたキャンプ用品が売ってるかわからないからな

とりあえず、ギルドに行って飯を食べたい

今いくら持ってたっけ? 宿の金を引いて、1643GALA!!

給料日前見たいになってる! 調子に乗って昼に1000GALAもする

巨大鶏定食なんて食べるんじゃなかった…… いや美味かったよ!

唐揚げとか特に最高だったよ! 今まで食べたこと無いくらい美味かったよ!


できればもう一度食べたいよ!!

けど…… 金がない!! 金がないなら稼ぐまでだ!!

「すいませ~ん巨大鶏定食スペシャルくださ~い」

明日から明日から稼ぐから今日は精を付けなくちゃいけないからな!

プラス300GALAでデザートのパフェは魅力的だった!!

この世界の食文化は本当に凄い! 元いた世界と同じくらい発展してる

その上、安価でかなり美味い!!

だけど、母さんの料理が恋しくなるな……

今は美味い物を食べるんだ暗いこと考えてないで飯の事だけを考えよう


「お待たせいたしました。 巨大鶏の定食スペシャルです

デザートは食事が終わりお申し付けください。」

「後、飲み物でブドウジュースをください」

「畏まりました、少々お待ちください」

うまそう過ぎる! それじゃあ

「いただきます! 」

まずは目玉焼きから、黄身のまろやかで優しいそれでいてしっかりと旨味がある

そこに醤油をかけると、塩味がプラスされて旨味が引き立つ!

これはご飯を食べずにはいられない!!


お次は、唐揚げ

「くぅ~~!!」

つい唸ってしまうほど美味い!

外はサクサク中はジューシー! それでいて、しつこくない

何個でも食べれてしまう。だがここに、ご自由にどうぞと置かれている

香味ソースこれをかけると更に! サッパリ感が増す! これをご飯にワンバン!

そして、ご飯と一緒に食べる! これが堪らない!

だが! ここで終わらないのが巨大鶏!

更に香味ソースにかけていない唐揚げを目玉焼きの黄身につけて食べる!

そうすると、黄身のまろやかさが唐揚げを包みそれでいて、

唐揚げの旨味を邪魔せずまろやかな味にしている!

最高と言っても過言じゃない!!



「美味すぎる……」

「お待たせいたしました。 こちらブドウジュースになります

それと、こちら当店からのサービスです。 」

「いいんですか? 」

「はい、毎回美味しそうに食べて頂けているので、料理人冥利につきます」

「ありがとうございます! 」


サービスで、漬け物を貰ってしまった

見たことのない野菜だ! 食感と味が楽しみ過ぎる

こっ、これは!! キュウリの様な食感とトマトの様な甘み!

そこに漬け物の塩味がプラスされ、究極のハーモニーを奏でている様だ!

そして、口の中がリセットされた

これでまた、さっきのループを繰り返す!

最高だ……


ふぅ、食った

「すみませ~んデザート貰っていいですか? 」

「畏まりました」

デザートはどんなパフェが出てくるのかなぁ~楽しみすぎる!

「お待たせいたしました、パーシャパフェです。 」

これは、上にアイスとプリンそして、果実が乗っている!

彩りも豊かでめちゃくちゃ美味そう!

「こちらは、パーシャの特産品をふんだんに使い

パーシャの森に生息する、パービーの蜂蜜を使用しております

アイスとプリンには、巨大鶏の玉子を使用しております。

では、ごゆっくりどうぞ」


じゃあまずこのいちごから、んっ!?

酸っぱい! 酸味がかなり強いなって事はアイスと食べると……

逆にアイスの甘味が強調されて、いちごの酸味が絶妙にマッチして最高に美味い!

まさか、プリンと食べても……

予想を裏切らない美味さだ!!

パービーの蜂蜜は甘さが結構強いなそれをいちごにかけると

酸味がかなり緩和されて、逆にいちごの甘味が引き立つ

これがプラス300GALAって強すぎる

ゆっくり味わって食べよう。

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