異世界転生? 2

老人は下を向き数秒黙りこちらを向き話した

「ワシはあっちの世界にあまり干渉できない。

あまり多くは語れないが魔王が何かしたのだろう」

何故、そこだけフワッとしているんだ? まぁ、いいか

「あっちの世界はやっぱり魔法とか使えるのか?」

「それは、お主の素質の問題じゃ」

素質って俺は、一般的な男子高校生だぞ?素質って言われてもな……

「質問は以上か?」

「あぁ色々とわりーな爺さん」

そう言うと俺の回りに魔方陣らしき物が現れ俺の回りを包み込んでいく

魔方陣が目の前を覆い視界が真っ白になった。


「おーいあんた大丈夫か?」

男の声で目が覚める

「あんた大丈夫か? こんな道のど真ん中で寝てたら危ねぇぞー」

気が付くと見たことの無い畦道で目を覚ます

「体調でも悪いのか?」

異世界に転生した実感がまだあまり無い

「あんた、見た所ここら辺の人じゃねぇな?」

「あぁ、冒険者に成りたくて村を出たばかりで、土地勘があまりないんだ。 」

「冒険者になりたいねぇ。」

「なら、ギルドに行く必要があるな。」

「ギルドに行くなら一緒に行くか?」

お、ラッキー幸先がいいな

「いいのか?」

「気にすんなついでだ」


「おっさんは何処に行くんだ?」

「ギルドに酒を届けに行くところだ。」

「あと、おっさんはやめてくれ。俺にはレイブンって名前があるから、

気軽にレイブンって読んでくれ」

この世界にも酒は存在するのか。と言うか喋れるし、言ってる言葉がわかる。

「すまなかったな、レイブン」

「おう、気にすんな。」

「ところであんた名前は?」

「俺の名前は倉本進」

「進ねぇ~珍しい名前だな。」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る