登場人物纒(第1章まで)

転生者

・ユキト(Yukito)

 本作の主人公。生前は物書きになることを望んで研鑽を重ねてきたが、何も残すことなく原因不明の死を遂げ、転生するに至った。

 能力は有していないが、身体に記述したルーンの力を発現できる特殊な体質である。また、神話や小説に登場する生物や人物、魔術などの知識が少しある。人との付き合いに疎いが人が嫌いなわけではない。

 転生はレクリムの施しによるものである。転生の際に1つの望みをレクリムに伝えているが、内容は不明。

 一度去絶しかけたが、ルーンの効力によって蘇生した。その際に使用したルーンは効力が強かったため消えてしまったとフミは話している。

 やや細身で黒茶髪。基本的には前世で着用していた私服をモチーフにした初期衣装を着ている。短剣は獣人との闘いで失い、今はアカリからもらい受けた剣を使用している。


・メイ・ヴィ―タム・レイズルード(Mei・Vitom・Rauthurod)

 ユキトを民がための奴隷ドロップ・メイカーの生贄にするため、転生者狩りに襲われていたところを助けた長く朱色の髪をした女性。炎術師であり、ユキトを助けたときもその炎で獣人を追い払った。アカリという双子の姉妹がおり、牢に入れられた彼女を救うために魔力集めの手助けをしていた。その際アカリの剣を腰に差していた。身体に自身が去絶させた魂の数だけ傷をつけている。


・アカリ・レイズルード(Akari・Rauthurod)

 メイの双子の姉妹。民がための奴隷ドロップ・メイカーに囚われていた。好奇心が強く、いつか森から出てリズを旅するのが夢。今ユキトが使用している剣の元保有者。


・青毛の獣人

 転生者狩りの獣人であり、転生したばかりのユキトを襲った。身長は2mを優に越えており、全身青毛で覆われている。もともと頑丈なためか上半身には何の装備もしていない。自身の身体くらいある大剣を片手で振り回し、その剣でユキトの短剣を砕いた。獣種は狼。ユキトの反撃によって左目を負傷している。


・メガネ少女

 男の下で働いていた謎多き丸メガネの少女。民がための奴隷ドロップ・メイカーの設計者であり、リズのことに関して詳しい模様。ツァナドの手によって去絶したかと思われたが、何らかの能力でダミー(?)を作り難を逃れた。ツァナドのもとで働いていた目的は希少とされる碧絶岩へきぜつがんを手に入れるため。


・ツァナド

 メイらを幽閉して魔力収集を行っていた茶短髪の男。黒骸を生成して操る能力を持つ。また、部分緋霄ひしょうを発生させるほど大量の魔力を蓄積した銀棒を自身の胸に突き刺して巨大な黒骸へと化した。フミやユキトをあと一歩まで追い詰めたが、ユキトのルーンを纏う体質によって形勢逆転を許し、弱点の鎖を切られ倒された。



左手の秤スケーラー

・黒蓬佳 フミ

 刻筆師を名乗る少女。自身が持つルーンの力を使用してユキトたちの脱出を手助けした。黒羽檻を着ており、凛々しく振舞うが身長は低く童顔である。能力はルーン魔術であり、正方形の紙に文字を書いて力を発現する。左手の秤スケーラーという集団に属している。



転生使

・レクリム

 転生使の一柱であり、ユキトの転生を行った神。常に笑顔を絶やさず、穏やかな口調で誰とでも接するが、転生の方法が粗末であることや相手をおもんぱからない言葉使いなどかなり適当なところがある。見た目は長めの銀髪に赤眼、肌は白く細い。また、キトンに似た白い衣服を身にまとっている。転生陣には五芒星と数個の円が描かれている。陣の種類は不明。第3転生使。


・ギルベルト

 転生使の一柱。勝気で口調は強く、思うが先に行動するタイプ。同神であるレクリムの行動にはよく振り回される。赤茶色の短髪に鋭い目つきが特徴。レクリム同様キトンのような衣服を崩して着用している。転生陣の種類は不明。数字的にはレクリムよりも後輩らしい。

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