設定纒め(第1章まで)

構成する土地

・リズ・ロノテリア

 現世の魂が死後に行き着く異世界。別名「魄の閨」。魂は転生使の施しを受けることでリズへと転生する。リズには種族と能力は存在するが、数値で表されるステータスや固定のクラスなどは無いため強弱を推し量る指標は戦闘のみに依存する。リズには6つの地域が存在し、それぞれの地で多様な種族が第二の生を謳歌している。


・原初の箱庭

 リズの中心部に位置する広大な草原。山や森に隣接しており、様々な地域へと続いている。転生者が降生してくる場所の一つとして有名であり、転生者狩りの穴場スポットでもある。


・アルフェイム

 アルフ族によって形成された地域。森の近くに存在し、非常に自然が豊富な土地。エルフによる豊穣祭が行われる場所でもある。

 


転生に関する用語

・転生

 現世での役目を終えた魂が、リズで第二の生を送るために新たな身を得ること。転生する種族や能力は現世の行いによって転生使が判断する。また、その際にリズでの願いを転生使へ伝えるが、その数も現世の行いによる結果で決まる。姿は現世をもとに形成されるため、転生後も同じ種族であれば見た目にほぼ変化がなく転移に見えるが、厳密に言えば異なる。


・転生使

 転生者に施しを与えて、リズへの転生を行う神。そのため転生者は必ず転生使の誰かに転命を受ける。また、それぞれに特有の転生陣が存在する。また、『第三転生使レクリム』のように、転生使の前に数字で序列が決められている。

 例)レクリム、ギルベルト


・転命

 転生使による転生の施し、またはその儀式。

 

・去絶

 リズ・ロノテリアにて命を落とすこと。


・転生の種類

 転生の種類は2つが存在する。


 ・降生

  初めから一定の姿で転生する方法。ユキトも含め、多くの者はこの方法で転生する。時間経過による身体的な成長はないため、能力をあげるには鍛錬や去生のような規定の行動をとる必要がある。その中でも去絶は非常に効率が良いとされているおり、降生したての者を去絶する、転生者狩りを生む原因ともなっている。そのため、少々危険な転生方法である。記憶と思考は現世に依存するが、転生後の種族によっても影響を受ける。


 ・???

  もう一つの転生方法。存在だけが分かっている。



魔法に関する用語

・魔法とは

 魔力を用いることで人間のみが使用できるとされる特殊能力。そのため魔術とは区別される。

  使用者呼称;魔導士


・炎術

 炎を操作する魔法。対象物と衝突した際、爆発して燃え上がるのが基本。威力や生成量は炎術師の能力に問われるが、使用すること自体はそれほど難しいものではない。炎系元素魔術とは別。

 使用者呼称:炎術師

 使用者例:メイ


・黒骸生成

 黒色の骸骨を生成する魔法。黒骸は無尽蔵に地面から生成され、使用者によって操作される。詳細は不明。

 使用者呼称:不明

 使用者例:ツァナド


・骸化

 己の身体を抜け出し、巨大な骸と化す魔法。大きな図体に反して機敏に動くことができ、どれだけ損傷を負っても使用者の身体と繋がれた鎖を断たれない限り再生可能である。使用者は多量の魔力を含んだ棒を胸に突き刺して発動した。黒骸生成同様、詳細は不明。

 使用者呼称:不明

 使用者例:ツァナド



魔術

・魔術とは

 魔力を用いることで発現する特殊能力。魔法とは違い人間以外でも使用可能。

 使用者呼称:魔術師


・ルーン魔術

 ルーン文字を物体に刻むことで特定の力を発揮させる魔術。魔術師それぞれに得意な記述法が存在し、木に直接刻む者や紙に書く者がいる。基本的には何にでも記述可能だが、得意な材質以外に書き込むと効果は薄い。生命体にはほとんどの場合発現すらしない。

 使用者呼称:刻筆師こくひつし(フミに限る)

 使用者例:フミ


・元素魔術

 小説にて名称のみ登場。

 使用者呼称:不明

 使用者例:不明



魔力に関する事柄

・魔力とは

 リズ・ロノテリアに存在するすべての物質に含まれているもの。生命体はこれを失うと去絶する。能力を使用する際に用いるとされ、何もせずとも魔力は回復するが睡眠や食事をとることでさらに速い回復が可能。エーテル、オド、マナの三種類に分けられる。


・エーテルとオド

 魔力の一種。名称だけ登場。マナへの変換が可能。


・マナ

 魔力の一種。生命体だけが生成可能とされるもので、民がための奴隷ドロップ・メイカーではこの種の魔力を吸収していた。能力を使用する際に用いられると考えられる。


安全装置スタビライザ―

 名称だけ登場。魔力の減少と関係があるとされる。


・保有魔力量と魔力変換率

 名称だけ登場。種族によってある程度優劣は決まっており、種族内でも個体差がある。彷徨種族の中ではヒトが群を抜いて優れており、なかでも魔術師や魔導士は特に優れている。


  

種族


彷徨種族

 一定範囲の領地を持たない種族全般を指す。基本的には原初の箱庭かその近くの地域で生活している。


 ・ヒト

  人間。彷徨種族のなかでは魔力関係の能力に優れているが、身体能力は区域や国をもつような種族と比べると劣っている。そのため、魔法や魔術のような特殊能力を身に着けることで力を補うことが多い。しかし、転生したばかりの人間のほとんどは特殊能力のないことと人間を去絶させると能力が上昇しやすいと言われていることから、転生者狩りの獲物となりやすい。


 ・スライム

  森に棲む液状の生命体。カラーは多種用意されている。


 ・獣

  森に棲む哺乳動物の総称。狼、猪、狗、etc.


獣人族

 獣人によって構成された集簇。転生者のことを落子と言い、己の力を増強するため落子狩りを行う。


アルフ族

 エルフやドワーフを含むアルフェイムに居住区を持つ種族の総称。


・エルフ

  アルフ族に含まれる一種族。唯一農耕を行う種族であり、豊穣祭を執り行う。



集団

左手の秤スケーラー

 フミが所属するとされる集団。


・???

 きずを持つとされる衆。フミ曰く強者の集いらしい。



その他用語

民がための奴隷ドロップ・メイカー

 牢獄の形をした魔力吸収装置。内にいる生命体のなかで最も魔力を保有した者から一定量のマナを吸収し続ける。絶碧岩を用いて作られる。メガネの少女が設計者。


碧絶岩へきぜつがん

 緑青色の岩。触れたものからマナを吸収する。希少なものらしい。


緋霄ひしょう

 魔力を大量に発生・使用されたときに空が赤黎く染まる現象。一部のみに発生することを部分緋霄という。


豊穣祭ほぜまつり

 エルフによって執り行われる、豊作を祝福する催事。さまざまな種族を招いて祝宴が行われる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る