第3回 プロットってなーに?

カク夫「ねえねえヨム子さん! アドバイス通りに異世界ファンタジーのジャンルで異世界転生でチートでハレームな成り上がりの話を書くことにしたよ!」


ヨム子「あらそう? それはよかったわね」


カク夫「でもさー! いざ書きはじめようと思ったら、ストーリーを考えるのが大変なんだよー! だから助けてヨム子さん!」


ヨム子「どうやらカク夫くんには努力という言葉がゴッソリ抜け落ちているようね」


カク夫「ねえねえ! お願いだよー!」


ヨム子「やれやれ。では今回は『プロット』について説明しましょう」


カク夫「あーそれ前回もでてた言葉だよね?」


ヨム子「ここでいう『プロット』とは『物語の道筋』と考えてちょうだい。つまりは物語をつくるうえでの設計図ね。これがないと見切り発車になって大変なことになるわよ」


カク夫「へー! でもストーリーでなかなか思いつかないよね!」


ヨム子「そもそもカク夫くんはカクヨムの異世界ファンタジー作品を読んだことがあるかしら?」


カク夫「そんなに多くはないけど少しは読んだよ!」


ヨム子「読んでみてなにか気付いたことはある?」


カク夫「異世界転生とかチート系がやっぱり多いかな!」


ヨム子「そうね。あとは『寝取られ(NTR)系』や『パーティー追放系』といったところかしら。ちなみにこの2点に共通点があるのはもちろん知っているわよね?」


カク夫「分かりません!」


ヨム子「もっと真面目に考えなさい。あのね。2点には『』という共通点があるの」


カク夫「あー! 言われてみれば!」


ヨム子「このプロットが人気なのは『』ことで『』という分かりやすいカタルシスが書けるからね」


カク夫「たしかに逆境に立ち向かうってカッコいいよね!」


ヨム子「この2つの要素を組みこむか、どちらか1つだけにするかはカク夫くんの自由よ。さて、これで少しはストーリーが思い描けたかしら?」


カク夫「でもでも! いきなりスタートからそういう流れって違和感がないかな?」


ヨム子「ふふふ。カク夫くんにしてはいい質問ね。はっきり言って違和感はないわ。だって『寝取られ(NTR)系』や『パーティー追放系』はその設定自体が浸透しているでしょう。芸人の持ちネタと一緒よ。もうそれが当たり前の設定として読者には受け入れられてるの」


カク夫「そうなんだ! じゃあ今回のアドバイスを活かしてなんとかストーリーを考えてみるよ!」


ヨム子「あら? カク夫くんにしては素直ね。私はてっきりストーリーまで考えさせられるのかと思ったわ」


カク夫「えっ!? 考えてくれるの?」


ヨム子「今日はここまでにしましょう」




☆本日のおさらい☆


・『プロット』とは『物語の道筋』のこと!


・『プロット』に困ったら流行の作品の要素を組みこむのもアリ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

カク夫くんとヨム子さんのまったく役に立たないカクヨム講座 夏井優樹 @SUMMER_KID

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ