第2話 久しぶりの学校
三人とのデートが終わりすっごく久しぶりの学校だなと思えてきた俺。教室に着き、すぐに自分の席に着くと颯太と咲が近づいてきた。そして俺たちはいつも通りに話そうとする。だが……。
「二人とも離れてよ!」
「お二方とも離れなさい!」
「二人とも離れて」
なんか三人とも凄いくっついてくるんだが!? しかもこの光景を見た颯太や咲、クラスメイトや学年中のみんながこっちに視線を向けている。頼むから話くれ……。そう思ってると颯太が三人に話しかけた。いつもの自信満々な声ではなく、とても歯切れが悪かった。
「あ、あの。ふ、二人とも何をやってるのかな?」
「何って準君を巡って争っているに決まっているじゃないですか! こら、二人とも私の準君に離れて!」
「「嫌ですわ(よ)」」
はぁ、なぜこんなことに……。昨日までは普通だったのになぁ。
それに見ろよ、なんか周りの人たち凄い見てくるよ。女子も男子もかなり怒っている様子。ここは、俺から言わないとダメだな。
「なぁ、お前らちょっと離れてくんない?」
俺がそう言うと三人とも「え~」と言いながらも離れてくれた。これでも俺のことを好きらしいのでやめてと言ったらやめてくれる。とても気遣いもできて、俺にもったいないほどの女の子だ。
「で、何のようだ?って言いたいんだけどこの状況を説明しろってことだよな」
その言葉を待っていたかのように二人はうなずき近くの席に座った。周りのクラスメイトも俺たちの方に聞き耳を立てている。なんか凄く言いづらい。
「んでそのことなんだけどな、放課後になってからでも良いか? なんか凄い言いづらいんだよ」
「嫌ダメだ、今言え」
「そうよ! 言いなさいよ」
何でだよ、今じゃないとダメなのかよ。クラスメイトならまだしも颯太達も言ってんじゃねぇよ……。だってほら、なんかみんな見てるから言いづらいんだもん。って言っても認めてくれそうになさそうだしまぁ仕方ないか。
俺は覚悟決めて今見ているクラスメイトを含めた生徒達に言った。
「俺は、この三人の許嫁だ」
「「「「「「「は? マジで?」」」」」」」
「「「はい! 本当です(ですわ)(よ)」」」
言った。言ってしまった。なんか周りの人たちが口をピクピク震わせて驚いている。それはそうだろう、なぜならこの三人は。
俺たちの学校の三大美女なのだから。
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忙しかった朝の出来事も終わり、俺はいつも通り屋上に来ていた。そこで待っていたのは三人だった。ほかにも颯太と咲もいるがすっごい緊張している。咲に関しては颯太がこの三人に目移りしないか心配なのだろうがその心配はないと思う。
「遅かったですね準君!」
「全くいつまで待たせるのよ。早くしなさい」
このとき俺は幸せだと思った。この関係がずっと続くと良いなと思う。でも俺は、この三人の中から選ばないといけない。もしその時が来たらどうするのだろう。そのことで頭がいっぱいだ。そんな時、三人が俺に近づいてきた。
「「「準(君)(様)」」」
「早く食べよう!」
「あぁ」
今は楽しもう。でも、楽しみすぎて三人のことをおろそかにしないように頑張らないと。
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さて、いかがだったでしょうか。いよいよ準を巡ったバトルが始まりました。
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