第2章
第1話 準と瑠菜
私と準君が出会ったのは(準君は覚えてなかったが)、去年の秋の頃。私がに受験に向けてたくさん勉強をし、志望校に向けて頑張っている時だった。私が少し息抜きに出かけていたとき男の人たちに囲まれ、路地裏に連れて行かれた。私が「助けて」と大声で叫ぶと、一人の男の子が来てくれた。これが私と準君の出会いだった。そして、準君は男の人たちにこういった。
「ねぇねぇ、そこの男の人何してるの?」
「あぁ? なんだお前。この女になんかようか?」
「はい。その女の子自分の彼女なんでなにもしないでもらえますか」
準君がそう言うと、男の人たちはビクビクして逃げていった。それに続いて、準君も私に会釈をしてその場から立ち去ろうとした。
そこで私は準君に声をかけました。
「あ、あの!」
「はい。何でしょうか」
「助けてくださってありがとうございます! もしよろしければお名前を教えてもらってもよろしいでしょうか」
「いえ、名乗るものでもないので。それじゃ」
準君はその場から逃げるように走って行ってしまった。
これが私と準君の出会いだった。でもこのとき、私はまた準君と再会するとは思ってなかった。
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さて、いかがだったでしょうか。これが瑠菜と準の出会いです。まぁ準は覚えていませんでしたが。
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