第3話  斉藤瑠菜②

※瑠菜視点 


 服屋を出た私たちはゲームセンターに来ていた。

 クレーンゲームやパズルゲームなどたくさんのゲームがある(まぁ、ゲーセンだから普通なのだが)。

 その中で私たちがやっているのは、私も含めたほとんどの女子が好きなプリクラである。


「ねぇねぇ、カップルモードで良いよね?」


 少し恥ずかしいけど準君となら大丈夫だよね?私、今まで彼氏とかいたことないし。慣れてないんだけど……。


「良いよ。早速とろうか」


「うん! でも、カップルモードってちょっと恥ずかしいね……」


 うぅぅ……。緊張してきたよぉ~!体が熱い!顔も熱い!顔が赤いのがすぐに分かる。


「そうだね。あ、もうすぐ始まるよ。何々~、『恋人同士とハグ!』だってさ。ハグするふりで良いんじゃない?」


「う、うん。そうする……」


 ハグしたかった……。でもハグしたら倒れそうな気がする。きょ、今日は仕方ない!本命は別にあるんだから。


 『それでは撮りまーす。はいチーズ。』という機械の合図にあわせて私たちはなんとかプリクラを終えた。最後のキスはハグ以上に無理だった。緊張で倒れるところだった。ふりで良かったと本気で思った。








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  ゲーセンをでた私たちはお昼ご飯を食べるためにフードコートにやってきた。私はおいしそうなカルボナーラを、準君はカルボナーラを売ってた店の近くにあるたこ焼きだ。

 ふと準君の方を見ると、たこ焼きを食べていた準君が私のカルボナーラを見ていた。食べたいのかなぁ。


「準君。これ、食べる?」


 そう聞いた私に準君は笑顔で「え!?良いの?」と驚いていた。それで私が「良いよ」と答えると準君はこれまでに見たことのないほど笑顔になった。準君は普段から笑う人だったけどこれまでのは見たことがなかった。だから素直に嬉しいと思った。その笑顔に私は一瞬顔が真っ赤になりそうだったがなんとか我慢した。


「準君。はい、あ~ん♥」


「あ、あ~ん」


 準君顔真っ赤だ、初めて照れてくれた。食べた後準君は少し遠くを見た。凄~く照れていた。もう少し照れてほしい。だから、私も頑張らないと。


「準君♥」


「な、何でしょう」


「今日はありがとね♥」


 そう言い私は準君の頬にキスをした。凄い緊張したけど準君凄い照れていて、凄い驚いてくれてる。頑張って良かった、と思っていたのだが……。


 何で私あんなことを!?キスしてからすっごい気まずいよ!あれから何も話してない。マズいこのままでは、と思っていたのだが何も出来ずにこの日のデートは終了した。








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※準視点(少ししかありません)


 今日、瑠菜積極的だったな。キスされちゃったよ……、マジで恥ずかしかった。でも、あいつの唇柔らかかったな……。








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 いかがだったでしょうか。瑠菜デート編終わりです。次回は真帆デート編に移ります。

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