第2話  斉藤瑠菜①

 許嫁が三人いると言われて俺はとりあえず三人と連絡先を交換した。そしてその日に許嫁の一人である瑠菜さんに今週末デートに行こうと誘われたので、デートに行くことにした。


「行ってきま~す」


 家には親が仕事でいなかったので言っても意味はないが気持ちが落ち着くので良しだな。

 約束の時間である10時の30分前に俺は待ち合わせ場所の公園に着いた。公園の中を見るともうすでに瑠菜さんがいるのが見えた。4人の男と一緒に。なんか困っているなと感じた俺は走って瑠菜さんの元へ行き男達に声をかけた。


「あの~すいません。その人俺が先に約束してるんで」


「え~。こんなやつがこの美少女の~?」


 こんなやつねぇ。ひでぇなおい!それにしてもどうやって切り抜けようか。


「あ、あの」


「準君の言ったことは本当なんです。なのでそこどいてもらえますか?」


 と笑顔で言った。笑顔が怖いですよ瑠菜さん。って言ったら殺されそうだから言わないけど。


「じゃ、行きましょうか」


「あ、うん」


 こちらをただ呆然と見てる男達を無視してコツコツと足音を立てながら公園を離れていく。


「怖かった。助けてくれてありがとね♥」


 めちゃくちゃ可愛いな。斉藤瑠菜は俺の学校の三大美女の一人で身長は160センチくらい。髪は茶髪でショートボブ。スラッとした体型で凄く活発な元気な子。マジ可愛い。これだけ可愛いならナンパされるのも納得がいくけど気をつけないとな。


「あぁ、お前可愛いから気をつけろよ」


「へぁっ!?」


 お?顔を真っ赤にしたぞ。まさか可愛いって褒められるの慣れてないんじゃ……。ちょっとからかってみるか。


「か、可愛い!?」


「あぁ、凄く可愛い」


 慌ててる、本当に慣れてないんだなぁ。


「か、か、可愛い!」


「うん!」


「ふぇぁ~」


 今のが決定打になったのか、顔から湯気が出そうなほど真っ赤にして倒れてしまった。しまった、やり過ぎたな。

 しばらくして瑠菜がおきた。でも、こっちの顔を見ると少し顔を赤くして目をそらしてしまう。


「ごめんな、やり過ぎたわ」


「う、ううん。大丈夫! 嬉しかったし。それより早く行こっか」


「そうだな」








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 俺たちは駅の近くにあるショッピングモールへとやってきた。ここのショッピングモールは屋上にプールがあるのが特徴だがほかは普通である。

 で、俺たちは瑠菜の服を買うために服屋に着ていた瑠菜はモデル並にスタイルが良いので「どうかな?」と見せてくる洋服は凄く似合っていた。


「ぶ~。準君良いんじゃないしかいってくれない~」


「はは、ごめんごめん。でも凄く似合っていたから」


「ふ、ふ~ん。じゃあどれが良いと思う?」


 来た、女の子の質問の定番。これにはちゃんと答えた方が良さそうだな。

 瑠菜が見せてきたのは黒で首元が少し広めにあいてるTシャツと白がメインだが所々に黄色や赤が混ざったカラフルなTシャツ。いつもは黒とか紺みたいな暗めの服だが(二回しか会ってないが)もう一つの方も似合っている。新しい彼女を見るなら白の方だな。

 決めた。


「じゃあ、こっちの白い方で」


「こ、こっち!?」


 意外だったのか凄い驚く瑠菜。でも、すぐ笑顔に戻り「うん!」と行って買いに行ってしまった。

 なんか、素直な子なんだなぁ。








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 さて、いかがだったでしょうか。今回は瑠菜ちゃんとのデート編の前半部分となります。ラブコメにしてはイチャイチャがたりないかもしれませんが次回はイチャイチャさせますよ~。

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