第4話  酒井真帆①

 瑠菜とのデートが終わって俺は家に帰った。そしてすぐに電話が来た、相手は『酒井真帆』だった。真帆は瑠菜と同じく学校の三大美女の一人で俺と同じくらいの身長(170センチ位)があり親が金持ちのお嬢様。そして、成績優秀。あと、語尾に必ず「ですわ!」が入る。それがお嬢様なんだなと思う俺。


「準様、今回の休みにデートですわ!」


「分かった」


 これで俺の貴重な休みが消えた……。でも素直にデートは嬉しい。だってデート、これで人生二回目だもん。








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  デート当日、俺は迎えに来てくれるらしい真帆を待っていた。瑠菜の時はあまり気にしなかったが妹の花に言われたので少しだが自分の容姿を気にしてみた。その時は妹が先生としてそばにいたが今はいないので「自分の髪をセットするのがこんなにむずいとは」と思った。次は花がいるときに頼もうと思っていたら家のチャイムが鳴った。その相手は真帆だった。


「準様、迎えに参りました」


「あぁ、今行く」


 時間ぴったり、すげぇな。さすがはお嬢様なのか?いや、普通だったわ。俺がずれてるだけだ。


「準様、おはようございます。さぁ、お車にどうぞ」


「あぁ、おはよう。じゃあ、そうさせてもらうかな。運転手さんお願いします」


 俺が運転手さんにお辞儀すると運転手さんは「おはようございます準様。さ、車にどうぞ」と言って車に乗せてもらった。


 車に乗せてもらってから10分くらいたち、俺は車を降りた。すると目の前にはとんでもなく高いビルがあった。

 俺がビルを見上げてオドオドしてると真帆が俺の手首をつかみ「行きますわ」と言ってビルの中へ入った。ビルの中は凄くきれいで、いかにも金持ちの世界だった。


「準様、どうかされましたか?」


「いやね、いかにも金持ちの世界にいきなり連れてこられたから……」


 俺がそう言うと真帆は慌てて俺の手をつかんで、


「ごめんなさいですわ。理由を説明すると、私と準様が結婚したら、準様がこの会社の社長になられるので少しでも社員の様子や社内を見てもらおうと思っただけですわ。でも、いきなり連れてきてごめんなさいですわ……」


 と言ってきた。それにしても社長か、社長か……。


「社長!?」


「ええ、社長になるのです」


 社長か……、それにしてもここはどんな会社なんだ?見た感じ普通の会社と変わらないんだけどなぁ。


「ねぇ、この会社はどんな仕事をしてるの?」


「そうですわね……、一つ言うのならばアクセサリー関係ですわね」


 あ、アクセサリー?指輪とかそういうやつか。あれ?でも、アクセサリーとかなら真帆の方が良いんじゃ……。


「そうなんだ。あ、ねぇ真帆」


「何でしょうか準様!」


「一緒に社内回ろっか」


 と俺が手を差し出すと真帆は顔を真っ赤にして「はい!喜んで」と笑顔で言ってくれた。俺は初めてだがこれが、社内デートなのか?社員がこっちを見てる恥ずかしい。








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 いかがだったでしょうか。真帆デート編です。次回は社内を回りながらイチャイチャさせていきます。

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