04

 東国王太子付筆頭侍女デジレ・バラデュールが、自身の部下であるモルガーヌ・カスタニエの王城内の私室へと足を向けたのは、まだ昼前の時刻のことだった。

 王太子の寵姫エリシュカの出奔を許すという、あってはならぬ失態を犯したモルガーヌは現在謹慎中で、いかな理由があろうとも私室を出ることが許されていない。

 モルガーヌとともにエリシュカの傍付であったクロエにも同じことが云えるのだが、まだ私室を持つことを許されていない侍女見習いであった彼女は、城下にある実家で同じように身を慎んでいるはずだった。

 まったく愚かな真似を、とデジレは廊下を歩みながら軽いため息をついた。エリシュカの逃亡に際し、モルガーヌやクロエが手を貸したとは思っていない。王太子の寵姫の不在が明らかになったときの彼女たちの動揺ぶりは、侍女として長く勤め、それなりに他者に対する厳しい目を培ってきたデジレをもってしても、それが誰かの目を誤魔化すための芝居であるとは到底思えなかった。

 だが、王城とは、それがたとえ本人の与り知らぬところで起きたことであっても、自身の職務に関することならば、知らなかった、わからなかった、ではすまされない場所である。

 だからこそ気をつけておかねばならなかったのに、とデジレは思う。

 自身の遠縁でもあり、また、己の優秀な補佐役としてモルガーヌを高く評価していた――否、いまもまだ彼女を悪く思うことはできない――デジレは、暗鬱な思いを抱え、しかし淡々と歩みを進めた。

 デジレが手にしている一通の書状は、彼女の主であり、モルガーヌの主でもある東国王太子ヴァレリー・アラン・ラ・フォルジュの手による直筆のそれである。まったくこんなことで殿下の手を煩わせるなどと、とデジレは思った。


 ヴァレリーの寵姫エリシュカが王城を抜け出したことが知れたのは、前の夜に続いてひどく冷え込んだ、春の朝のことだった。

 ヴァレリーが例年より早い時期に領地視察へと出かけているいま、王城で彼の留守を預かるのはデジレの役目である。ともにヴァレリーに仕える侍従長エドモン・マルケは、主の旅がより快適なものとなるよう随行の一員となっているし、並み居る側近たちもほとんどが城を空けているからだ。

 侍女とは通常、政治的な権力とは無縁に過ごすことが常とされているが、デジレは違う。

 ヴァレリーが幼少の頃より長くそばに仕え続ける彼女は、ヴァレリーの父である国王ピエリック・ロラン・ラ・フォルジュや、彼の側妃でありヴァレリーの母であるルシール・ジラルディエールからの信も非常に篤い。

 それゆえ、視察に出かけているヴァレリーに宛てて日々の使者を遣わす指示は、すべてデジレが取り仕切る習慣となっていた。つまり、遠隔地にいるヴァレリーになにを知らせるか、あるいはなにを知らせずにおくかについては、デジレの判断に委ねられる部分が大きいのである。

 デジレは王太子ヴァレリーに――ひいては王家ラ・フォルジュに――対し、絶対の服従を誓い、長年にわたり一心に身を捧げてきた。絶大な信頼はそれゆえのものである。

 しかし、そうした確固たる信を寄せられるデジレにとっても、エリシュカの出奔をヴァレリーに知らせるかどうかは、相当に頭の痛い問題であった。

 デジレは、個人的にはエリシュカに対してはなんの思い入れもない。ヴァレリーの側近中の側近であるオリヴィエ・レミ・ルクリュがそう考えるのと同じように、主の想い人である、というだけの認識しかしていない。

 デジレにとって、エリシュカという個人はなんの意義も持っていない。大事なのは、彼女がヴァレリーの想い人である、という事実だけである。ヴァレリーが深く想う相手であればそれが誰であれ、デジレにとって価値のある存在なのだった。

 ただ、デジレがオリヴィエと違うのは、オリヴィエが主に政治的な理由からエリシュカを倦厭する発言を繰り返していたのに反し、彼女は主が想いを寄せる相手を彼のそばに繋ぎ止めておくべく、あらゆる努力を怠らなかった、という点である。

 王太子が寵愛するエリシュカのためにあらゆる快適を届けるべく、デジレは王太子付筆頭侍女の権限をもってさまざまな差配を行った。衣裳や食事、部屋の調度は云うに及ばず、彼女の好奇心を満たすための書物や遊戯道具に至るまで、およそエリシュカが望むもので彼女に届けなかったものはない。もっともエリシュカは、デジレが知るあらゆる女たちの中でも格段に謙虚で慎み深く、欲というものを露わにしない性質だったから、その仕事は決して大変なものではなかった。

 しかし、そうしたデジレの努力の甲斐もなく、エリシュカは最後までヴァレリーに心を許すことはなかった。それどころか、ヴァレリーの不在の隙をついてとうとう城を抜け出しさえしたのである。

 まったく困ったお嬢さまだこと、とデジレはあきれ果てたものだ。

 実際のところ、エリシュカの不在に取り乱すモルガーヌやクロエを宥めつつ、遠方で憤怒に滾るであろうヴァレリーの心を慰めなければならないデジレには、あきれ果てる、などと生易しいことを云っている余裕はなかったはずだが、しかし、彼女はそれでもことをさほど重大にはとらえていなかった。

 女人には見境のない殿下のことだ、とデジレは思っていた。すぐに新しいお方に巡り会い、夢中になることだろう。あの程度の――と云っては失礼になるのかもしれないが――娘の代わりなど、すぐに見つかるはずだ。

 だが、デジレの想像どおりにことは運ばなかった。

 その第一はモルガーヌである。

 ヴァレリーが、下手をすれば自分自身よりも大切にしていた娘の身を預かっていたモルガーヌは、彼女の出奔を己の責であると考えたようだった。

 殿下とお嬢さまを引き離したのは私です、とモルガーヌは云った。お嬢さまがお心を整えられるお時間を差し上げたつもりが、こんなことになるなんて。ああ、こうなるとわかっていたら、ルクリュさまにご相談などしなかった。

 私のせいです、デジレさま、とモルガーヌはいつもは快活な光に満ちた黒い瞳に涙まで浮かべてみせた。いったいどうすればよいのでしょう。まさか、殿下がご不在のあいだに、お嬢さまが城を出ていかれるなどとは考えてもみませんでした。お嬢さまから目を離すなと、くれぐれも留守を頼むと、そう云われていたのに、この償いは命をもってしても足りませんわ――。

 デジレからしてみれば、モルガーヌの云い草は、莫迦莫迦しい、としか云いようがない。城を抜け出したのはエリシュカであり、彼女は彼女自身の考えを持って――それがどれほど愚かであるかは、この際関係がない――そうしたのだ。捕らえられるべきも、罰を受けるべきもエリシュカであり、モルガーヌではない。

 デジレはそう思うのだが、モルガーヌはそうは考えなかったらしい。勝手に暇願いを認めたうえで、自ら謹慎に服してしまった。追って届けられたヴァレリーからの書状には、たしかにモルガーヌに謹慎を命じる言葉が連ねてあったから、彼女の判断は正しかったのかもしれないが、デジレにはどうにも納得できない。日に一度はモルガーヌの部屋を訪れ、殿下にお許しを乞うてはどうです、と諌めてみるのだが、モルガーヌは青く窶れた顔で首を横に振るばかりなのだ。

 あまりにも自分を責める様子を訝しく思って問い質してみれば、どうやらモルガーヌは、ヴァレリーの領地視察が例年よりも早められたのは、己の進言が原因であると考えているらしかった。

 だって、私がルクリュさまにお願いしたのです、とモルガーヌは云った。

「お嬢さまに考える時間を差し上げたくて、そのためには殿下との距離を少し置かれるべきだと思って、それで……」

 だからなんだと云うのです、とデジレは答えた。

「まさかあなたは、自分の言葉で殿下がご自身の行動をお決めになったと思っているのですか」

「違います」

 でも、とモルガーヌは云った。

「私はルクリュさまにご相談したのです。殿下がしばらくお城を空けられる口実はないものかと」

「それは不遜というものですよ、モルガーヌ。ルクリュどのとて、殿下にとっては臣下のひとりにすぎません。むろん、常におそば近くにおられるルクリュどのは、殿下にとって特別なご側近であることは間違いありませんが」

 デジレはそこで言葉を切り、向かい合って座るモルガーヌの手をそっと取った。

「臣下はあくまでも臣下。殿下は今回の視察の件をご自身でお決めになったのです。云ってみれば、このたびのご不在は殿下自身のご意志であり、ほかの誰の責任でもありません」

 デジレがいくらそう云って慰めても、モルガーヌの顔は一向に晴れなかった。

 嘆いてもどうにもならないことで仕事を投げ出したりして、仕方のない娘だこと、とデジレは思っていた。そして同時に、自身の遠い血縁でもあり、有能な部下でもあるモルガーヌをこれほど憔悴させるエリシュカとういう娘に対し、見当違いの苛立ちを抱いたりもした。――まったく、余計な手間をかけさせるお嬢さまですこと。

 そうやってデジレが苛立ちを、モルガーヌが憔悴を募らせているうちに、デジレに宛ててヴァレリーから書状が届いたのである。それは、モルガーヌの今後の身の処遇に関する内容で、デジレにも少々の驚きをもたらすものであった。


「入りますよ、モルガーヌ」

 部屋の主の返答を待たず、デジレはモルガーヌの私室へと足を踏み入れた。謹慎中のモルガーヌは濃茶色の侍女の仕着せを纏ってはおらず、灰色の平服ワンピースに身を包んでなにやら書物に目を通しているところだった。

「デジレさま」

 まっすぐに立ち上がったモルガーヌの姿の優雅さには、古い貴族の血の力が垣間見える。

 デジレは軽く頷いてから後手に扉を閉めた。小さな机の前の椅子をデジレに勧め、モルガーヌは立ったままデジレの言葉を待つ。

 デジレは手にしていた書状をモルガーヌに差し出し、これが今朝ほど殿下から届けられました、とだけ告げた。

 モルガーヌは一礼してから書状を受け取った。数枚の便箋に綴られたヴァレリーの言葉を読み進めるにつれ、モルガーヌの眉間に深い皺が刻まれていく。デジレはそれを黙ったまま見守り、やがて顔を上げたモルガーヌに向かって深く頷いてみせた。

「殿下のお心です」

 モルガーヌは顔を強張らせたまま喉を鳴らした。

「けれど、これは……」

「あなたのいとま乞いは聞き届けられました。エリシュカさま付侍女の任は今日を限りに解く、と認めておられる」

 エリシュカの出奔についての責が――少なくともその一端が――己にあると考えたモルガーヌは、エリシュカの不在が認められた翌日にはヴァレリーに宛てて書状をしたため、暇を申し出ていた。お嬢さまを預かる身にあるまじき失態を犯した罪は、故郷へ戻り、両親のもとで身を慎むことによって贖いたく存じます。その後の処遇は、すべて殿下の意のままに――。

 生涯の謹慎も、場合によっては死罪さえも、モルガーヌは受け入れるつもりでいた。立場を同じくするクロエ・クラヴリーにだけは温情をかけていただけるとありがたい、と綴ったのちに筆を置き、モルガーヌにはそこであらためて気づかされたことがあった。

 ――やはり私は、王太子殿下に仕える身であったのだ。

 まだインクも乾かぬ、認めたばかりの書状には、ヴァレリーに対する謝罪やクロエに対する赦免の願いは綴られていたが、エリシュカについてはひと言も触れられていなかった。クロエを許せとは願っているくせに、エリシュカを許せとは書かなかった。――書くことができなかった。

 それはきっと、この自分こそがお嬢さまを許せないと思っているからだ、とモルガーヌは気づいている。

「謹んでお受けいたします」

 モルガーヌはデジレに向かって頭を下げた。デジレはまるで弾みをつけるように一度大きく息を吸い、吐息とともに言葉を繋げた。

「そして、今日からあなたには、新たな務めが課せられました」

 はい、とモルガーヌはこれ以上正しようがないと思われた姿勢をなおも正して、デジレを見つめた。

「監察官としてのそれです」

 カスタニエには望みどおりの暇を与える、というヴァレリーの命には続きがあった。そして、それこそがデジレをして驚かせた内容だったのである。

 東国という国家における監察官とは、その真の姿を多くの者に知られることのない、監察府という非常に特殊な組織に属する官吏を指している。一名の長官を頂点に据えたその組織を成す者は百名を超えるとも、あるいはたったの数名であるとも云われている。監察府を預かる長官の名さえも国王と王太子、大臣らにしか明らかにされていない。

 謎と秘密に包まれた監察官であるが、しかし、王城で働く者たちにとって彼らはごく身近な存在でもある。それは、彼らの職務が、官吏および王城に勤める者たちの不正を取り締まることであるからだ。

 王城で働く者たちは官吏や侍従、侍女は云うに及ばず下男や下女に至るまで、それぞれの職位に応じて選び抜かれた者たちであることは間違いがない。有能で清廉、あるいは特殊な能力に長けた彼らは十分に尊敬に値する者たちである。

 とはいえ、彼らが不正とまったく無縁であると云うことはできない。ふとした誘惑に駆られることもあるだろう。魔が差すこともあるだろう。思いもよらぬ者が、思いもよらぬ悪事を働くこと――まさかあの人が、まさかあんなことを――は、そう珍しくもない。

 そうした不正を取り締まり、必要に応じて粛清するための官吏が監察官である。

 監察官には高い独立性が与えられている。国王以外の者に対しては膝を折ることなく、あらゆる場所に立ち入り、あらゆる手段を用いて調査を進めることのできるその権力は、まかり間違えば立派な脅威となりうる、ある種の武力ですらある。

 監察官は貴族や官吏にとどまらず、場合によっては――つまり国王からの命令があれば――王族を調査することもできるし、さらにいえば、監察府長官と国務大臣の合意があれば、国王さえも観察の対象とすることができる。

 私利私欲に走って領民を苦しめた貴族や、度を超えて横暴を働いた王族が、監察官によって厳しく処断された例は決して少なくはない。王城の良心とも、正義の番人とも呼ばれる監察官は、だから自身も清廉で禁欲的な者でないと務まらない職位でもあった。

「私が、ですか……?」

 モルガーヌは否とも諾とも読むことのできない声音で訊き返した。

「私も驚きましたよ」

 デジレは努めて冷静な口調で答えた。

 侍女から官吏に、あるいは官吏から侍女に転身する者は非常に珍しい。決してなくはないことであるが、デジレは自身の長い職業人生の中においても、せいぜい片手で足りるほどしかそうした例を知らなかった。

 官吏は国家に、侍女は国王に仕える者。似て非なる両者のあいだには、深くて広い溝がある、とデジレは思っている。

 いつだったかモルガーヌに語ったことがあるとおり、デジレは自らを国王に仕える者であると宣言して憚らない。デジレの主は国家ではなく、国王なのだ。だから、もし万が一にも――絶対王制国家である東国で、そんなことがあろうはずもないが――国家と国王とが離反するようなことがあれば、デジレは迷うことなく国王を選ぶ。

 陛下のために死ぬことはできても、国のために死ぬことはできない。私の正義は国王陛下に、そしてはいずれ国王におなりあそばす王太子殿下にある、とデジレは考えていて、そしてそれは、多くの侍従、侍女たちにも同じことが云えるのではないか、と思っている。

 だが、官吏は違う。

 官吏が仕えるのは国家である。自身のことさえも、国を動かす歯車のひとつである、と云い切ってしまえる彼らにとっては、国王でさえも国の機関のひとつにすぎない。そこにあるのは忠誠ではない。忠義でもない。職位とそれに伴う義務と責任があるだけだ。

 だからこそ彼らは、国王に対し冷静に相対することができる。むろん己の上に立つ者に対する敬意はあろう。けれど、ただそれだけだ。

「殿下はあなたに、監察官としてお嬢さまの行方を追うようにと仰せなのです」

 はい、とモルガーヌは頷いた。

 デジレになんと云われようとも、エリシュカの出奔についての責任の一部は己にある、とモルガーヌは考えている。ヴァレリーの行動までをもどうこうできたとは思わないが、彼の留守中、エリシュカをきちんと管理することができなかったのは、ひとえに自分の職務怠慢だったと思っているのだ。

 そんなふうに自分を責めるモルガーヌが、これまでどおりに侍女の職についていられるはずもなく、そして皮肉なことに、エリシュカ付侍女を任じられていた彼女は、エリシュカを失ったことによって己の職務も失っていた。だから、自ら身を慎むこともできた。

 あなたの真の主は殿下なのですよ、仕事はいくらでもあるのですからいい加減になさい、とデジレは再三に渡って叱責したが、モルガーヌは聞き入れなかった。殿下の処断あるまでは、この身をいかようにすることもできません。

 そして、モルガーヌの望んだヴァレリーの決断こそが、いまほどの書状にあるとおりのそれなのだった。

「私に否やはございません」

 デジレはまっすぐにモルガーヌを見据えた。遠縁の娘だから、という身贔屓もあろうが、モルガーヌは文句なしに優秀な侍女だ、とデジレは思っている。ときに狡猾さを含む賢さと明るく面倒見のよい性格に、デジレ自身何度も救われてきた。手放すのは惜しい。

「こんなことを云うべきでないことはわかっていますが……」

 デジレはごく穏やかな調子で続けた。

「お嬢さまの行方を追うだけであれば、なにも監察官になどなる必要はない。侍女の身分のまま、特命を受ければすむことです。あなたが望むのなら、私が殿下に願い出てみましょう。あなたが……」

「いいえ、デジレさま」

 デジレの言葉を遮ったモルガーヌは、さらに重ねて、いいえ、と首を振った。

「私は殿下の処断に従います」

「……モルガーヌ」

「監察官になることは罰などではありません。私に課せられた新たな職務です」

 モルガーヌ、とデジレはため息混じりに大事な部下の名を呼ぶしかできなかった。

「罰などと云っては、監察の方々に失礼です。殿下はきっとこう仰せなのです。手段を選ばす、なにがなんでもお嬢さまを連れ戻せ、と」

 侍女の身分にはなにかと制約が多うございますから、とモルガーヌは云った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る