後の領主、女の子たちを集めてステータスを調べる
夕食後、女の子たちを集めてステータスの鑑定を始める。
モニカはギルドの酒場でルナータと大食い競争をしあれだけ食っていたのに普通に夕食を取っていたのが恐ろしい。
メイミーは食べ過ぎたのかお腹いっぱいで今日はもう夕飯は要らないという。
こっちの方が普通の女の子の反応だよね。
メイミーはすぐにも横になりたいだろうから一番に鑑定だ。
ステータスは個人情報ということもあって勝手に調べたり言いふらすのは失礼である。
一人一人俺の部屋に呼んで測定することにした。
ベッドに横になったメイミーが胸の上で手を組みながら恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「ごしゅじんさまに鑑定してもらうと、私の身体の中を見られているようで恥ずかしいです」
「生まれたままの姿を見せあった仲なのに鑑定ぐらいで恥ずかしがるんじゃない」
「えへへ」
それに服を着ているのに恥ずかしがる要素はどこにもない。
俺は鑑定の指輪を使いメイミーのステータスを調べる。
メイミーのステータスを書き写す。
名前:メイミー
ジョブ:僧侶
レベル:30/30
HP :270/270
MP :349/349
攻撃力(ATK):52
耐久力(DEF):45
魔法力(INT):120
幸運度(LUK):50
スキル:【MP回復:超】LV15 【回復魔法:超】LV32 【弓】LV6
「こんなかんじだな」
「こんなにレベルが上がっていたんだ」
弓も結構使ってたせいなのか僧侶なのに弓スキルが付いている。
まあスキルは邪魔になるものじゃないし気にしない。
メイミーはステータスを写した紙を見つめて少し涙ぐむ。
レベル上限が上がったのを数値で見せられたことで感動しているようだ。
やはりメイミーのレベル上限は30でカンストしていた。
あれだけ戦ってればね……。
潜在経験値で貯められているので無駄にはなっていないとは思うんだけど、他人の潜在経験値の使い方がよくわからない。
というか、そもそも他人の潜在経験値なんて使えるものなのか?
あとで試してみよう。
その前に今の状況をメイミーに確認する。
「あれから魔法を使って気持ち悪くなることとかないか?」
以前メイミーが回復魔法を使ったときにMPが0を割り切って倒れたことがある。
でも今はこれだけMPがあれば問題ないだろうな。
「ごしゅじんさまがレベル上限を上げてくれたおかげで大丈夫です」
「僧侶としてやっていけそうか?」
「もちろんです! ごしゅじんさまのお役に立つよう頑張ります!」
とってもやる気のあるメイミーだった。
さてと、明日からダンジョンに籠もることだし上限を上げないとな。
「レベル上限を上げたいので手伝ってくれるか?」
「はい」
そういうとメイミーは服を脱ぎ始める。
「いやいやいや、脱がなくていいから」
「えっ? 抱かなくても上げられるんですか?」
「おう」
「残念です……」
ガックリとするメイミー。
なにこれ、かわいい。
俺は思いっきりハグをする。
でもメイミーは涙目のままだ。
「ごしゅじんさま……。最近私よりもずっと優秀できれいな奥さんが増えたので、私はもう要らない子になるんなんでしょうか?」
「そんなこと、あるわけないだろ。メイミーは俺の一番だぞ」
「ごしゅじんさまー!」
俺とメイミーはとっても仲良しになった。
*
満足げにベッドに横たわるメイミー。
俺はメイミーの潜在経験でレベル上限を解放できるか試してみた。
たぶんバフアダーとリミットブレーカーを使えばいけると思うんだけど。
俺の中のレベル上限解放するイメージをそのままメイミーに押し付ける。
すると……!
「ぐああああああぁぁぁぁぁ!」
メイミーが叫び始める!
それも尋常じゃない叫び声。
身体がビクンビクンと震え、何度も弓なりになる。
「だ、大丈夫か!」
「はあはあ。大丈夫です。たぶんレベル上限が上がりました」
鑑定してみると本当にレベル上限が上がっていた。
名前:メイミー
ジョブ:僧侶
レベル:30/53
HP :270/270
MP :349/349
攻撃力(ATK):52
耐久力(DEF):45
魔法力(INT):120
幸運度(LUK):50
スキル:【MP回復:超】LV15 【回復魔法:超】LV32 【弓】LV6
53?
どんだけレベル上限が上がってるんだよ。
そういえばメイミーの潜在経験値を使うのは初めてだ。
たぶん今まで相当ため込んでいたんだろう。
これならレベル上げが
俺はSランクとなるレベル60への上限解放に手ごたえをつかんだ。
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