映画「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」
ガッツリネタバレあります。
見てきました。僕はもともとマクロスデルタのアイドルユニット『ワルキューレ』は大好きなのですが、デルタのストーリーそのものは低評価でした。
前の映画「激情のワルキューレ」もストーリーは基本TV版の再編集で、いくつかの新曲や新作カットはあったものの、特に目新しい物はありませんでした。
むしろ2時間弱の映画でまとめた方が、半年放映してたTV版よりストーリーが分かりやすいとかどうなんよ? とか思ったり…w
今回も『絶対ライブ』とか言ってるので、ワルキューレのライブシーンがメインなのかな? ワルキューレ好きだから別にそれでも良いや。
何よりテレビCMでちょい出ししてくるマックス、お前出るなら見に行くわw
とまぁ軽い気持ちで劇場へ向かいました。
いや正直舐めてました。スンマセンでした。
「絶対LIVE」は完全新作でストーリーはTV版の続編です。
新統合軍とウインダミアの戦争が終結し、終戦パレード(?)が行われます。
お馴染みデルタ小隊と何度も死闘を繰り広げた空中騎士団とが仲良く(?)アクロバット飛行を披露するなど平和ムード満点な始まり。
久し振りに里帰りを果たした家出娘のフレイア始め、ワルキューレの面々もフレイアの故郷の村で歓待を受けます。
そこに現れてあっと言う間にウインダミアを制圧する謎の敵。主人公のハヤテらも敵の機動性にまるで歯が立たちません。
そのピンチに現れたのがエリュシオンの同型艦、マクロスギガシオンを駆る我らがマクシミリアン・ジーナス!
おいおいマックス、お前初代から数えてデルタの時代だともう80歳やろw というツッコミも色褪せるほどの操艦で主人公勢を救出、なんとか脱出します。
て感じの始まりで、この後、敵の正体や目的が明かされて最終決戦へと進むのですが、そこで行われた悲しい決断にはちょっとウルッときました。
物語のヒロイン、フレイアはウインダミア人でその寿命はおよそ30年しかありません。しかもフレイアはTV版でのワルキューレの活動で、その生命エネルギーをほぼ使い果たしており、15歳にして老化(硬化)が始まっていました。
「これ以上歌ったら命に関わる」状態にまで追い込まれたフレイアは、それでも苦戦するハヤテを助ける為に歌い、意識を失う程に衰弱します。
最後の決戦にあたり、ハヤテは「生きていて欲しい(から歌わないで)」と懇願し、一度はフレイアもベッドに戻ります。
しかし敵の攻撃が激化し味方がどんどんピンチになると、フレイアはもうまともに立つ力も無いくせに「残った命を燃やし尽くす事も生きる事だ(意訳)」とステージに向かいます。
ここで観客も『あぁ、絶対
ワルキューレはウインダミアに伝わる「ALIVE〜祈りの唄」を主軸とする歌攻撃(通称『ミンメイアタック』)で敵の歌姫である『
そしてそのライブで生命を使い切ったフレイアは、愛するハヤテに抱きかかえられ、彼の腕の中でその短い生涯を終えるのです。
ヒロインが死んで終わるマクロスって多分初めてですよね。
『いつかは訪れる悲劇なのだろうけど、それは10年以上先の話』のはずだったのに、その早すぎる到来にとても心が締め付けられました。
思えばフレイアはTV版の最後でも、本作の前半でも「私の方がかなり早く死んじゃうけどそれでも良いの?(意訳)」と何度もハヤテに聞いていました。
ハヤテは「それでも君が好きなんだ」と言ってましたし、TV版で結ばれた2人には短くも濃い人生が続くことが予想されました。
それにしたって数ヶ月は短すぎるよなぁ。という切ない感想ですねぇ……。
暗い話ばかりもナンなので、少し趣きを変えまして。
本作は過去のマクロスやデルタTV版で感じたいくつかのモヤモヤに答えor答えの方向性を示してくれています。
ハヤテ、フレイアと三角関係してたミラージュの心の整理と部隊での身の置き方。
フロンティアの頃からちょくちょく出てくる謎の存在『レディM』の大きなヒント。
ギミック的にはゴーストシステムで動くバルキリーや、美雲・ギンヌメールと同じ『星の歌い手』の遺伝子と、シャロン・アップルを組み合わせた歌唱システム。
そして齢80にして暴れ馬YF-29デュランダルを乗り回す『ただの天才』マックス無双とストーリー以外にも見どころ満載の良い映画でしたよ!
おっと、忘れてた。同時上映の「マクロスフロンティア」の短編も良かったです。
こちらは「サヨナラノツバサ」の続編で1年後くらいなのかな? アルトは行方不明、シェリルは昏睡状態のままと少し大人になったランカが1人で色々頑張っている世界。
ツアー中の惑星に存在する古代遺跡に導かれたランカが、行方不明のアルトに対して交信を試みる、というストーリー。
アルトのいる場所のヒントと、シェリルの目覚めに繋がる展開で、ここからまた続編が作れそうな気がしますw
デルタから「マクロスはオワコン」なんて、初代からのファンである僕ですら思ってましたから、今回の様にまだまだ力のある所を見せてもらえて良かったですわw
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