愛される主人公
やはり話作りにおいて一番大事なのは主人公の性格設定だと思うのですよ。
読者が共感、感情移入して主人公と世界を共有出来る話はやはり面白いと思います。
逆境を跳ね除け、悩みに打ち勝ち、仲間やライバルと切磋琢磨して、最後に大きな勝利を手にする。紋切型のパターンですが、王道でもあります。
翻って、昨今の流行りだと「ざまぁ」展開がよくあるみたいです。
良いんですよそれは。主人公が捨てられたり追放される『逆境』があって、不幸を嘆いて復讐へと走る『悩み』があって、最後に復讐を遂げて『大きな勝利』を得る。
間違っていません。でもね、その最後で「ざまあみろ」とか「その屈辱に歪む顔が見たかった」とかを『主人公』に言わせたら駄目でしょう。
そういうセリフがあると途端に主人公が安っぽくなります。せめて「満足げな微笑みを見せた」程度にするべきです。
んで本題。他人に「ざまぁ」とか言っちゃう主人公って愛せますか?
僕は無理です。物語を背負う人にはそんな小物でいて欲しくないです。
別に許さなくたって良いんです。復讐相手を殺そうが奴隷に落とそうが構いません。
でもその結果のセリフが「ざまぁ」では読んでて悲しくなるんです。
「じゃあお前は愛される主人公を書けているのか?」と問われれば、「努力はしているが書けていると断言は出来ない」と答えるしかありません。
僕の長編は3作ありますが、各主人公のアンジェラ、
でも彼らは絶対に敵に対して「ざまぁ」なんて(思いはするでしょうが)言いません。
現在連載中の「まじぼらっ!」の主人公つばめは恋愛脳で怠惰で他力本願でちょっとおバカでお調子者で他人よりも自分を優先する様な『主人公らしくない』女の子です。
そんなつばめがどの様に『主人公らしく』なっていくのか? はたまたならないのか? 作者も未だ最終地点が見えていませんw
「愛される主人公」の答えを求めて、まだしばらくはカクヨムの海を放浪する事になりそうです…w
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