MP0になった魔法使い~これしかなかった~

一ノ瀬 彩音

第1話 魔法使い

魔法使いであるイリス・マーテル19歳はこの異世界ではちょっと

名が知れている魔法使いだった。


とある町にイリスが居ると他の冒険者からパーティーの

お誘いと受けるのですけれど、それを拒んでいるのです。


なぜ拒むのかと言いますとイリスのLVは既に50を超えてて

他の冒険者とパーティーを組んでしまうと足手まといに

なってしまって他の冒険者にとっては良くないので

パーティーを組まないのです。


イリス自身は町に居ると他の冒険者からお誘いが来るのが

嫌なのでさっさと町から出て行くのでした。


町から出たイリスは平原を歩ていると目の前にモンスターが

現れると詠唱なしで火攻撃魔法をモンスターに向かって

解き放つとモンスターに直撃して倒すのです。


倒し終わると移動を始めるのですけれど、何処からか悲鳴が聞こえて

それを聞いていたイリスは悲鳴の方に駆け足で向かうとそこには

今にも襲われそうな冒険者がいて、イリスは氷攻撃魔法を詠唱なしで

モンスターに解き放つとモンスターはまともに食らって

倒すのです。


イリスによって助けられた冒険者はお礼を言ってからイリスの前から

移動して消えて行くのです。


イリスはやっと平原を抜けて森の中へ入るとその森は不気味で

霧がかかっているせいか、まともに前が見えないのでどうしようか

考えているとイリスはまだ気付いていなくてモンスターから強襲

されたイリスは吹き飛ばされて木に激突するのです。


しばらく動けそうにないイリスは立ち上がろうにも足に力が

入らなくて立ち上がる事が出来ない。


いくらイリスがLV50を超えてて強いと言っても今の状況では

本当に危うくてまずいという状況には変わりない。


そんなイリスは何とか立ち上がろうと試みるがなかなか

上手く行く事が出来ずにいるとまたもやモンスターの攻撃を

受けたイリスは吹き飛ばされて木に激突する。


この霧のせいで何処からモンスターの攻撃が来るのかを

見極める事も出来ないし、身動きも出来ないイリスは

辺り一帯を攻撃魔法でどうにか出来ないかを考えているようです。


イリスは詠唱なしで最大級の火攻撃魔法を辺り一帯に

解き放つつもりが出来なかった。


イリスはステータス画面を見ると既にMP0だった。


MP0だとわかるとイリスはいよいよ本格的にまずくて

MP回復アイテムを持ち合わせていないイリスはここで

終わってしまうのか。


イリス自身はこんな所で倒れるわけにはいかないので

木に寄り掛かりながら立ち上がると足がふらついてて

今にも倒れそうですけれど、何とか歯を食いしばって

ゆっくりと徒歩で移動している。


森の中を移動しているといつ何処からモンスターの

攻撃が来るのかもわからない状況なのでイリスは

モンスターからの攻撃をされない事を祈りつつ、

移動している。


イリスは何とか無事に森から抜けて平原に出ると

そこにはモンスターの大群がいて、イリスは

心の中で万事休すと思うのです。


イリスはモンスターの大群を見てても逃げ切れる

事もなさそうなので諦めるのです。


魔法使いというは魔法には強いけれど、物理には

弱い職なので本当に情けない限りです。


MP0じゃなければ、モンスターを一掃して町へ

戻る事も出来たけれど、今となっては出来そうにないので

本当にここで終わるのかなって思うのです。


イリスも19歳という若さで命が尽きると思うと

悲しいというよりつらいというより本当にやるせない

気持ちがあったと思う。


そんな事を考えているうちにモンスターの大群が

イリスに向かって襲いかかって来るとイリスは

無抵抗のまま、モンスターに攻撃され続けて

数十秒でHP0となって力尽きるのでした。


魔法使いイリス・マーテル19歳。


この地で永遠に眠る。

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MP0になった魔法使い~これしかなかった~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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