第263話 朝日町ワイン 無濾過・秘蔵ワイン(白・甘口)
「だいたい。最近は素人がシステムの担当者になる案件が多いのよね」
「あ~、わかるわかる。それってDXが流行りだしてから多いね。
ミキちゃん!同じワインよろしく!洋子ちゃんにも」
「ありがとう~ゴチになります」
頼んだワインは・・・
山形県西村山郡朝日町
(有)朝日町ワイン 無濾過・秘蔵ワイン(白・甘口)
甘口とあるが、それほど甘ったるいわけではない。
すっきりとしていて飲みやすい。
それでいてコクと旨味が独特である。
「そうそう、よくわかっていない上の人が ”これからはDXで売り上げ倍増だ!!”とか言っちゃてプロジェクトが起こるみたいよね。ほんと、いい迷惑だわ」
酔ってきたのか、洋子の目が据わってきている。
「そういうのに限って、よくわからないから丸投げしようとしてくるのよね」
「あはは、まったくだね。でも、最近は殺し文句があるからね」
「殺し文句?」
常連は、ウインクして小声で言った。
「そんな開発のやり方だと、あの銀行みたいになりますよ・・・ってね」
「あ、それいいわね。私も使わしてもらうわ」
そろそろ、深夜になりつつある時間。
そんな時間にもかかわらず・・・
”いい天気”の扉が開いて、新たな客がやってきた。
「噂をすればってやつね」
「噂?」
「彼が、今回の
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