第262話 シャトー・ホンジョー 桜ロゼ
今夜も、洋子は“いい天気“に来ていた。
「おや?プロジェクトがスタートって言ってたけど余裕だね」
常連客がからかってくる。
通常、プロジェクトの開始の頃はプロジェクトマネージャーはこなさなければならないタスクが多く、ものすごく忙しいのだ。
彼も、開発関係の仕事のようなので詳しいのであろう。
「それが、要件が全然できてなくて始まんないのよ」
そう言いながらタブレットを見て、スタイラスペンを走らせる。
実は仕事中なのだ。
メールできた資料に、赤字でコメントを大量に書き入れている。
飲んでいるワインは・・・
山梨県甲州市 シャトー・ホンジョー 桜ロゼ(辛口)
ロゼなのに辛口でスッキリした味。
桜の季節なのでピッタリである。
ひととおり資料に目を通し終わると、メールを送信した。
「そんなだと・・・炎上間違いなしっぽいね」
「私に回って来る仕事はそんなのばっかりよ。ほんと勘弁してほしいわ」
そう言って、ワインを飲む洋子。
ストレスが溜まる一方である。
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