第128話 前田龍珠園 アヤマセラシオンペリキュール 2018
日曜日。
朝早くから健司と美月は車で10分くらいのパン屋に来ていた。
ちなみにパン屋まで運転手は美月。
まだ駐車するときは、慣れていなくて何度も切り替えしてようやく入れている。
「うう・・・駐車は難しいです・・」
「そうですね、事故を起こすのは駐車場か交差点が多いですしね」
「気をつけます・・」
「帰りは私が運転しますよ」
やってきたのは、白いおしゃれな建物のパン屋。
かなり人気で、お昼くらいになると行列ができる。
ここには広いイートインスペースもある。
健司と美月は、イートインスペースでの朝食ついでにパンを購入しに来たのだ。
「私、あのサンドイッチがいいです」
クロワッサンのサンドイッチを美月は選んだ。
「じゃあ、パニーニにするよ」
健司も選び、コーヒーも頼む。
また持ち帰り用にバゲットを注文する。
イートインスペースで席を確保する。
すると、店の一角で、なにやら販売会が実施されている。
見ると、ワインの瓶が並んでいる。
「もしよかったら、見ていきませんか?」
エプロン姿の中年の男性が話しかけてくる。
「ここにあるのは甲州で作られたぶどうのワインなんですよ」
「へえ・・」
「この白ワイン、60年ものの古木で取れたぶどうで作られているんですよ」
前田龍珠園 アヤマセラシオンペリキュール 2018
ラベルにNoが記されている、限定ワインらしい。
「では、このワインをください」
「はい、ありがとうございます」
朝ごはんついでにワインまで購入してしまった。
ちなみに、ここのパンはどれも美味しい。
健司と美月はカウンターで並んでおしゃべりをしながらパンを食べた。
まだ日曜日は始まったばかり。
この後どこに行こうか、話し合うのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます