第37話 閑話(七夕SS) やまふじぶどう園 ほしあつめ2018
いいところで、閑話を入れてしまってすみません。
一年後はこんな関係になっていると思ってください。
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「こんばんわ。」
「おう、いらっしゃい。」
もうチャイムも鳴らさず勝手に入ってくるようになった。
その手にはエコバッグを持っている。それを見せながら
「おつまみを買ってきましたよ。」
「へえ、それはうれしいね。なにを買ってきたの?」
「白ワインと聞いたので、真鯛の刺身にしました!」
「いいねえ、カルパッチョにしようか。」
「わぁ。楽しみです。」
残念ながら、まだ料理はしたがらない。
それにしても、つまみを買ってくるときは刺身が多い。
自分は生魚が食べられるとのアピールだろうか。
「今日のワインは何ですか?」
「富山県富山市にある、やまふじぶどう園のほしあつめというワインだ。」
ソービニオン・ブランで作られた白ワイン。
香りがよく、さっぱりとしたのみ味で、適度な酸が心地よい。
きっと真鯛にも合うだろう。
「ほしあつめ、ですか。七夕に合わせてですか?素敵な名前ですね」
「いやあ、星が集まらなくてね」
「はい?」
「なかなか星が集まらないんだよ」
何を言っているか理解できなくて、困った顔をしている。
「まぁ、まずはおつまみを用意しようか。すぐにできるよ。」
「はあい、手伝いますね。」
真鯛のカルパッチョと白ワイン。
とても素敵な組み合わせだった。
嬉しそうに食べる、瀬戸さんを見る。
さて、この組み合わせはどうなんだろうなぁ。
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ほし あつまらないですね
実力不足なんでしょうけど
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