恋のひだまり

荒瀬 悠人

第1話

「好きです」


と告白されても、断り方が分からなくて、頷いただけだった。

それなのに、あなたがあんまり喜んでくれるから、私はついつい笑ってしまった。


こんな私といて、なんでそんなに楽しそうなの?

どうして「会えるだけで嬉しい」なんて言ってくれるの?


あなたの温もりで、私の心はほどけていく。

今日の出来事を楽しそうに伝える目や、背伸びしてオシャレな所に連れていってくれる、あなたがとても可愛く見えた。

繋ぐと少し震えるぎこちない手や、電話を切る時の寂しそうな声が、とてもとても愛おしかった。


ある日、あなたは「俺たちみたいな花を見つけたよ」と言って、2本の花をくれた。

恥ずかしそうに笑いながら「枯れたら捨てといて」と言って。

あなたからのサプライズが嬉しくて、私はお返しに

「こんな風にシワシワになっても大好きだよ」と言って、あなたからもらった花を、ドライフラワーにしてプレゼントした。


あなたは溢れんばかりの笑みを浮かべて

「俺もずっと大好きだよ!」

と言って私を力強く抱きしめた。


あぁ、キラキラしてる。

あなたはいつだって、眩しいくらいキラキラしてる。

こんな私を、涙が溢れそうなくらい愛してくれる。


神さま、お願いです。

彼がいつまでも、笑顔でいれるように見守っていて下さい。

温かいんです。彼の想いがひだまりのように温かいんです。彼といると恥ずかしいほど幸せなんです。

どうか、神さま見守っていてください。


私が


私が初めて恋した人だから。

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恋のひだまり 荒瀬 悠人 @arase_yuto

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