第33話 シャイン・アンチグラビティ

本日2話目。お昼にもこっそり投稿してます。そちらもよろしくお願いします!

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「とりあえずいくらカネ持ってんだ、あぁ?」


「こ……これだけです……」



 ニヤニヤと笑う幼女に、可憐な少女が震えながら有り金を差し出す。



「本当かぁ~? 少なくねえ? もっと持ってんだろ、ジャンプしてみろよぉ!」


「ほ、本当にこれだけなんですっ……!」



『なにやってんですかアンタら』



 寸劇を繰り広げるスノウとバーニーに、ディミが呆れた調子でツッコんだ。

 機体の改造にあたり、とりあえずJCをどれだけ持ってるのかと聞かれたのが今のやり取りである。


 それにしてもこの幼女、脅す姿が異様に堂に入っていた。これでもおぼっちゃんのはずなのだが。



「本当にこれだけ? いや、本気で少ねえな。オマエみたいのが暴れ回って勝利報酬がもらえないなんてことはねーだろ?」


「勝利報酬? いや、もらってないよ」


『この人、どの陣営にも属さず【無所属】のまま戦場荒らしてるんですよ……』



 ディミに説明されたバーニーは目を丸くして、それから大笑いしながらバンバンと激しく手を打ち鳴らした。



「ぶわはははははははは!! いいね、それ最高! すげーオマエらしい!」


「ふっふっふ、そうだろ?」


『クソッ、常識人かと思ったらこの人も非常識だった!』



 そもそも物盗り目的で背後から襲ってくる奴のどこに常識人要素があったんだ?


 バーニーは目尻に浮かぶ涙をぷにっとした指先で拭い、はーっと息を吐いた。



「オマエは本当に変わってないなあ……。ホッとした」


「人間そうそう変わるもんじゃないでしょ。あれから2年しか経ってないんだし」


「ん……まあ、どうかな。生きてりゃ変わるのも人間だからな」



 まあそれはそれとして、とバーニーは話を戻す。



「ってことは全部の陣営をぶっ飛ばして、暴れ終わったら帰ってるのか?」


「ううん、傭兵としてどれかの陣営に雇われることにしてるんだ。フフフ……なんと雇われて勝つたびに、リアルでお金がもらえるんだよ!」


「ほほー。オマエにしちゃあなかなかあくどい儲け方を思いついたじゃねえか」



 感心するバーニーに、スノウはえっへんと薄い胸を反らした。



「そうでしょ。なんと勝つたびに5000円もらってるんだ」


「5000円!?」



 バーニーは驚愕に目を剥く。

 現実に企業間買収が起こるほど巨額の金が動くこのゲームにおいて、とんでもない価格破壊が行われていた。インフラへの影響やクランが一定以上のシェアを維持することで得られる“特典”を鑑みると、いくら何でも安すぎる。


 バーニーは説明を求めてディミを見るが、無言で首を横に振るばかり。

 うむむとバーニーは愛らしい唸り声を上げた。



「薄利多売か……? まあ、オマエは真面目だし学生だから金を持ちすぎないようにってのはわかるけどな。それにしても安すぎねえか?」


「えっ。これ安いの?」


「安いよ! 自分の腕を考えろ!」



 そう言うと、スノウはぱちくりと目を瞬かせた。



「だってボクはそんなにゲーム上手くないよ。【シャングリラ】だといつも最下位ドベだったじゃない。そりゃ大抵の他のクランの人よりはうまいけど、そこまでの実力じゃないと思うし……」


「あっ……そういう……」



 バーニーは気付いた。

 こいつ化け物集団シャングリラしか比較対象を知らないから、自分を標準的な実力のプレイヤーだと思ってる!


 とある事情でネット環境を与えられずに高校時代を過ごした虎太郎は、ネット文化に対して非常に疎い。おそらくe-sports選手や海外プロプレイヤーがいくらの賞金やファイトマネーをもらってるのかも知らない。いや、e-sportsを知っているのかすらあやしいレベルだ。


 しかも最初に所属したクランは、当時の国内最強チーム【シャングリラ】。そして彼らが戦う相手は、同様に上位層の化け物クランばかりだった。

 そんな人外魔境で初心者からスタートした虎太郎が、周囲に劣等感を抱きながらプレイヤーとして成長したのは当然のこと。


 事実、最初は開始数秒で殺されまくって涙目になっていたっけ。それでも持ち前の負けん気の強さと、生まれて初めて触れるゲームの楽しさで目をキラキラさせながら這い上がっていたが。


 それを面白がって、周囲のプレイヤーが寄ってたかって自分の技を仕込んだり、トラップ主体で戦う独自の戦い方の訓練相手を買って出たのだ。おかげでクランがなくなる直前には、クランのトップ7入りする実力が身に付いていた。



 しかしまさか、2年経っても当時のままの認識だったとは……。



「シャインよぉ……。オマエこの2年でなんかゲームしたか?」


「えっ? 地元でゲームなんてできるわけないじゃない。東京に来てVRポッドが抽選で当たって、ようやくゲームできるようになったんだよ。おかげで腕が錆び付いちゃって……【シャングリラ】のみんなとどれだけ引き離されちゃったのか、すごく心配だよ。これから頑張って追いつかなきゃね!」



 えへへと恥ずかしそうに笑いながらも、薄い胸を張るスノウである。

 そんな親友の顔を見て、バーニーは口に含んだ棒付きキャンディをカラコロと転がし、考え込んだ。


 こいつに自分が実際どれだけの化け物なのかを教えるのはたやすい。


 だが、こいつの成長期は周囲に劣等感を抱いているときにある。

 負けん気が人一倍強いからこそ、見下されることに我慢できず、異様な集中力を発揮する。実際にそれでクランのトッププレイヤーに追いついてきたのだ。


 こいつのためを真に思えば、成長を妨げるのはよくないのでは?


 うん、とバーニーは頷いた。帽子のウサミミ飾りがぴょこんと揺れる。



「そうだな! シャイン、オマエはまだまだ全然弱い。オレが機体改造してやるから、これから這い上がっていこうぜ!」


「うんっ!」


『!?』



 事実を伏せるバーニーの暴挙に、ディミが眼を剥いた。

 そんなメイドAIに、バーニーは小さな唇に人差し指をあててウインクする。


 いやいや……本当にいいの……?

 しかもなんだその仕草、ナチュラルメスガキかよかわいいな。



「バーニー?」


「んーにゃ、なんでもねえよ。とりあえず5000円は安いから、もうちょっともらっといた方がいいぜ」


「なるほど……わかった。でもあんまり高くすると、どこからも雇われないんじゃないかって不安もあるんだ」



 安心しろ、お前が干されることなんて絶対ねえから。

 その言葉を飲み込んで、バーニーは親指を立てる。



「その不安はもっともだな。だがシャインよ、別に支払いをリアルマネーに拘りすぎる必要はないんだぜ。リアルマネーで支払いをためらわれるようなら、JCジャンクコインで払わせりゃいいんだ」


「JCで?」



 小首を傾げるスノウに、バーニーはうむと頷く。



「JCはパーツの購入・生産・改造に必要だからな。せっかちな奴は課金でリアルマネーをJCに変えて、パーツを買ってるくらいだ。そしてJCは勝利報酬とレイドボス撃破で配られるから、JCが手元にないってことはありえねえ」


「勝利者報酬がもらえない傭兵プレイの場合、JCの入手経路は課金かレイドボス撃破に限られる。レイドボスとの遭遇はランダムだから、このままじゃ課金するしかないわけか」


『課金しません? いいですよー、簡単にJC買えちゃいますよー』


「しません」



 すげなく断ると、ディミは空中で体育座りしていじいじと指をさまよわせた。

 同じ運営側として苦笑しながらも、バーニーは話を続ける。



「そんなわけで、課金したくなけりゃ報酬でJCをもらうようにすればいいのさ」


「なるほどなあ。それなら多くの依頼主に雇われて、もっといろんな相手とも戦えるな……!」


「そうだな。……しかしオマエ、相変わらず戦闘狂ウォーモンガーだよな……」


「? PvPで人間と戦わなくて何のためのゲームなの?」


「そりゃそーだ」



 さて、と口にしてバーニーはハンガーに佇むシャインを見上げた。



「んじゃ、限られた予算で組んでみますかね」




※※※※※※




「どーよ、これが新しいオマエの機体だぜ!」


「おお……」



 これまでの丸々としたフォルムから打って変わって、シュバリエ元来の流線形を取り入れたデザイン。機体は輝くような白銀シャインに塗装されている。


 足回りは太く、腕は頑丈という従来のコンセプトは維持しており、見るからに力強さを感じさせるも不格好さはまったくない。

 胴体から続く流線形との合わせ技で、流麗さと機能美を両立していた。


 頭部も丸っこいパーツではなく、鋭角なものを使用。エメラルドグリーンの光を灯すカメラアイが、鋭い眼光を思わせる。確かな実力を持つ新進気鋭のパイロットにはふさわしい、挑戦的なまなざし。


 そして一番特徴的なのは、大きく広げられたその銀翼。

 物理的な部分は翼の骨格だけで、白い光が翼膜として張られているのだ。

 この翼は、白い光の重力場を展開することで飛翔する。大地が引き寄せる重力とは異なる摂理によって飛行するこの銀翼こそ、まさしく“アンチグラビティ”。



「オマエの切り札は投げ技だからな、足回りと腕回りはでかいままにしておいた。さらにオプションパーツとして【関節強化】を採用してあるから、重量がデカイ奴を投げたとしても自壊ダメージは受けねえ。もちろん、本来の用途通りに重い武器を装備することだってできるぜ」



 【関節強化】は本来レールガンなどの超重量兵器を装備した際に、重量によって機体の関節がダメージを受けたり、狙いがブレたりするのを防ぐためのOPである。

 それをバーニーは、投げ技を使う際の補強として取り入れていた。



「まあ、これとディミでOP枠は埋まっちまったが……どうだ? いいだろ」


「うん! うんうんうん、最高だよ! ボクにぴったりの立ち回りができそう!」


「だろぉ? オレにゃオマエの戦い方なんざ百も承知だもんよ」



 瞳を輝かせるスノウに、ふふんとバーニーが幼い胸を反らしてふんぞり返る。



「名付けて、“シャイン・AGアンチグラビティ”だ。見た目もバッチリ決まってるだろ?」


「すごくいいよ! さすがバーニー、ボクのキャラデザの師匠だ!」


『えっ? まさか、騎士様にアバター作りを教えたのって……』



 恐る恐る問うディミに、あっけらかんとバーニーが頷く。



「ああ、オレだけど?」


『貴方のせいで私は30時間もキャラクリに付き合わされたんですよキシャー!』



 飛びかかって頭をぽかぽかするディミに、えぇ……とバーニーが困惑の声をあげる。



「なんで技術を教えて怒られないといけねーんだ……」


「そうだよ、ディミ。確かにキミのデザインした前の機体は……ぷっ、くくっ……。これと比べるとひどかったけど……くくくっ」


『はーーー!? 何笑ってんですか、可愛くていいっていいましたよね騎士様ぁ!? そもそも貴方が無茶振りするから、デザイン度外視でああせざるをえなかったんですけどぉ!? オイッ! そのメスガキスマイルやめろ!』


「メスガキじゃないですけどぉ!?」



 瞬間沸騰し合ってぎぎぎとにらみあう2人。

 普段から煽りまくってる割には驚きの耐性のなさであった。



「まあ、これもオレのデザインセンスが良すぎるのが悪いんだな。ふふっ」



 そしてそんな2人を見て、ほくそ笑むメカニックメスガキ。

 パイロットメスガキとオペレーターメスガキとメカニックメスガキの夢のコラボである。端的に言って悪夢かな?


 ……ディミは自分も容姿で言えばクール系メスガキであることを理解していない。


「で、武器だが」



 話を続けるバーニーに、スノウとディミがケンカを止めて向き直る。



「オマエの得意が武器を奪う海賊プレイってことは重々承知だ。だがさすがに丸腰スタートは辛いだろ? 愛用の武器は何か用意しておくべきだ」


『そうですねぇ。これまで武器メモリに一切振らなかったのは、初期ステータスの調整のためですし。パーツを換装したことで武器メモリも拡張されましたから、もはや自分の武器を用意しない意味はないですね』


「うーん……ボク的には丸腰でも十分武器を奪って戦えると思うんだけど」


「場合によっちゃ、武器を奪う雑魚が周囲にいないケースだってあるんだぜ。一部のレイドボスなんかはそうだ。出現エリアに単独POPするからな」


「なるほど。それは確かに必要だ」



 スノウが頷くと、バーニーは片目を閉じながら指を2本立てる。



「とはいえ使えるJCは残り少ないし、武器メモリも有限だ。取りうる手は2つ。ひとつは2種類の弱めの武器を購入する。もうひとつは……1つの武器に全力を注ぎこむ。そいつがこれだ」



 バーニーがインターフェイスを操作しようと、指を鳴らす。


 いや、鳴らそうとしてスカッた。

 リアルの男性の体とは異なり、子供の柔らかい関節では指パッチンで音を鳴らすことはできなかったのである。無様だな。カワイイね♥


 バーニーは真っ赤になってゴホンと咳き込み、直接インターフェイスを操作した。

 インターフェイスの画面に、ビームライフルとそのスペックが浮かび上がる。



第三世代準最新式高出力ビームライフル“ミーディアム”。威力は高く、射程も長いうえにブレが少ない。連射性能が犠牲になっているから、通常のプレイヤーなら遠距離から使うべきだが……オマエ、エイム力は衰えちゃいねーよな? マッハ1秒速340mで飛びながらエイムアシストなしで当てられるか?」


「多分いけるよ」


『……なんでいけちゃうんですかねぇ……?』


「なんでもなにも、経験だよ。何千回と飛んでれば誰でも自然とできるさ。昔の空戦パイロットは、ロックオンとかなしで敵機に機銃を命中させてたんだからね」



 オートエイムがなかった時代の戦闘機はマッハ出たりしねえよ。

 肩を竦めてとんでもないことをのたまうスノウに、バーニーは呆れる。



「前作から音速で空飛びながら弓矢でスナイプとかやってたからな、こいつ。前作じゃほとんどのプレイヤーが地上で戦ってたってのに……おかげで存在自体が都市伝説になって、ひとり歩きしてたんだ」


「なんかボク以外のプレイヤーをシャインって呼んでたもんね」



 いや、それは別の理由だ。

 バーニーは話を戻す。



「まあそんなわけで、ワンショットワンキルでいけば囲まれない限り連射性能は気にしなくていい。オマエに最適の武器だと思うぜ」


「うん、いいね! これも気に入った」


『正直に言えば、武器1つだと弾切れが不安ですけどね……。普通は4つから6つの武器は持ち込むものですよ』



 ディミの指摘に、バーニーはそうだなと頷く。



「だからちょっとしたを使って、もう一丁用意しておいた」



 続いてバーニーが表示させたのは、ショルダー装備の真っ赤なバズーカ砲だった。

 実弾タイプで弾速は遅いが、爆発半径が広く威力も折り紙付き。威力だけで言うなら“ミーディアム”の数倍もある。

 その反面装弾数は1で毎回リロードが必要という、ピーキーな性能。



「対広範囲試作バズーカ“レッドガロン”。爆発半径と威力に極振りした、ダメージはでかいが取り回しに難があるブツだ」


「バズーカかぁ……。前作でいうとハンディキャノンが近いのかな? あれはどうにも苦手なんだよね」



 難色を浮かべるスノウに、ディミが同意する。



『これは騎士様のようなフライトタイプには向かないのでは?』


「まあ、普通はガンナーで護衛したタンクが拠点攻撃用に使うようなもんだな。【関節強化】がないと狙いもブレる。だが、こいつにはとびっきりのメリットがある」



 そう言って、バーニーはニヤリと笑う。



「なんと武器コストがゼロだ」


『は?』



 ディミはぽかんとした顔になった。



『え? え? どういうことです? この性能、どう見てもさっきのビームライフルと同等……いえ、待ってください。“試作”?』


「そうだ。こいつは“クエストアイテム”だ。オレがミッション『試作兵器“レッドガロン”実用試験』を発注することで、コストゼロで貸与されるのさ」



 バーニーはキヒヒと笑いながら、裏技抜け穴を説明した。


 パーツ屋であるバーニーは、プレイヤーにミッション『試作兵器実用試験』を発注する権限を持っている。これを受注したプレイヤーは試作兵器を入手し、それを使って一定数の敵を撃破することを義務付けられる。


 ポイントはこのミッションで貸与される武器が、“コストゼロのクエストアイテム”扱いということである。


 これはコストがいっぱいで試作武器を装備できないことを回避するための措置だ。試作兵器シリーズがことごとくピーキーな性能をしていることもあり、プレイヤーによってはこれを“達成するまで武器スロットに居座る呪いの武器”扱いする者もいる。


 だがこれを逆手に取れば、一定数の敵を倒さない限りずっと使える武器として使用することができるのである。



「達成撃破数は上限いっぱいの1000体に設定しておいた。1000体こいつでぶっ殺すまで、使い放題ってわけよ」


「いいね! タダより安いものはないっていうし!」


『だ、談合ーーーーーーー!!!!』



 盛り上がるスノウの頭の上で、ディミがぴょんぴょん跳ねて抗議した。



『だ、駄目ですよ! 運営側がそんな便宜を図るなんて! ズルですー!!』


「ズル? 便宜? 何のことかわからねーな。初めてパーツ屋を訪れたプレイヤーに試作兵器ミッションを発注するのはフロー通りのはずだぜ?」


『そ、それはそうですが……。でも試作兵器ミッションで渡す武器は、もっとプレイヤーの実力に応じた弱い武器の……は、ず……』


「こいつに実力がないとでも?」


『ううっ……!』



 バーニーはあどけない顔に、にたーっと邪悪な微笑みを浮かべた。



「オレはただ、実力のあるプレイヤーに相応のミッションを発動しただけだぜ? こいつはフロー通りの流れで、評価も正当。何の問題があるよ? 何なら、ゲームマスターの野郎に問い合わせてもらったっていいぜ」


『…………』



 目を軽く閉じたディミは、しばしの沈黙の後に肩を落とした。



『問題ない、だそうです……』


「だろぉ? そりゃそう言うしかねえもんなあ」



 クックッとバーニーは喉を鳴らし、ミッションの受託画面をスノウに渡す。



「で、やるだろ?」


「もちろん!」


『ああ……またマンチキン困ったちゃんのいいようにされてしまった……』



 和マンチ抜け穴探しは合法、イイネ?


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ガロン砲だけど3点バーストはしないのです。


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