6bit AIって愛ですよね
「じゃあ次は……君で」
少し落ち込み気味のハジメが指名したのは、糸の左隣に座っていた女の子だった。
「私は
ま、
糸は思わず目を細めてしまった。
圧倒的な陽キャラ感。
髪は
「うんうん、たしかにAIは面白い分野だよね。 ちなみに雛乃ちゃんはAIを学んで、何か目標があったりするのかな?」
「ハジメさん、よくぞ聞いてくれました。 私はAIを使って……」
「AIを使って……?」
「いとしの彼氏ロボットを作りたいんです! だって、AIって
これはまた大胆なギャグを。
糸は
「おお、そうかそうか。 そ、壮大な野望を立てているんだね雛乃ちゃんは」
ハジメさん、雛乃ちゃんの扱い方に
糸はハジメにそっと同情の眼差しを送った。
「でも、AIというのは膨大なデータを蓄積してパターンを構築していき、未来の予想を確からしくしていくんだ。 雛乃ちゃんは過去、それはもう
ハジメさんの口調がやけに真剣だ。
もしかすると、ハジメさんはITのこととなると、真面目モードに切り替わるのかもしれない。
糸はハジメに少しだけ講師らしさを感じた。
「え、私、彼氏とかできたことないですよ? ちなみに私の理想の男性像なんですけど、四十歳以上の渋めな感じで、かつ、フリフリのエプロンが似合いそうで、本職としてカジキマグロ一本釣りをしていて……」
雛乃ちゃんにAIロボットを作らせたら、まずいことになるんじゃ……?
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