10 二人の聖女

「なんで俺が……」


 憂鬱そうなユウリスの傷を手当てしながら、シスター・ケーラがさえずるように笑った。


「しかたありませんよ。ディアン・ケヒトの闇祓いは中立の者として知られています。それでも驚きました。まさかユウリスさんが、あのゼルマン司教の信用を得ているなんて」


 こんなことになったのは、選定の剣を引き抜いたトリスが「コレ、ずっと持ってると疲れる」と言って手放したのが原因だ。床に放置しておくわけにも、まだ石の台座に戻すわけにもいかないとなり――そこでゼルマン司教が、「ディアン・ケヒトの闇祓やみばらいは権力に属さない」と提言した。


 こうした事情でカリブルヌスは、いまユウリスの手に握られている。


「迷惑な話ですよ、実際」


 しかしユウリスが柄に力を込めても、先ほど目の当たりにした魔力の胎動は微塵みじんも感じない。


 真の持ち主が握らぬ限り、女神の至宝たる権能は発揮されないようだ。


「ほんとうに、トリス以外の誰も扱えないのか?」


 半信半疑でつぶやく彼に、不敵な笑みを浮かべたメドラウトが近づいてきた。その背後には、しかっめ面のグワルマフイがついている。


 ユウリスは迷惑そうに眉を寄せると、手をひらっと振った。


「あっちに行け、メドラウト。お前とは関わりたくない」


「ユウリス・レイン、怒るのも無理からぬことですわ!」


 先ほどまで円卓の騎士たちに叱られていた彼女の目は、真っ赤にれ上がっている。


 それを多少は気の毒に思っても、ユウリスは手心を加えなかった。


「悪いが、今日ほど謝って済むなら警察はいらないという言葉を実感したことはない」


「ええ、たしかに許されざる行いでしょう。故にわたくし、こうしてお詫びにやって参りましたのよ!」


 邪険にするユウリスを前にしても、メドラウトはめげる気配もない。


 彼女は大きく足を開き、腕を組んだ。そして輝かんばかりの笑顔を浮かべ、腹の底から声を響かせる。


「このわたくし、メドラウトの名において、先ほどの無礼、非礼、失礼、まとめてぜーんぶおびいたしますわ! ごめんなさいですわ、ユウリス・レイン! さあ、お許しになってもよろしくてよ!」


 ユウリスが頭を抱えてうなだれるより早く、メドラウトの後頭部に鉄拳が飛ぶ――その腕を振るった騎士グワルマフイが、白目を剥いた彼女の赤毛を容赦なくわし掴みにした。


「メドラウト!」


「痛いですわ! お放しなさい、グワルマフイ!」


「黙らんか、このじゃじゃ馬がッ‼ 謝罪とはッ! こうッ! するのだッ!」


 グワルマフイは力ずくで、メドラウトの額を床に叩きつけた。同時に膝をついた彼が、深々と頭を下げる。


「ディアン・ケヒトの闇祓い。≪ゲイザー≫ユウリス・レイン。己の名はグワルマフイ。円卓の騎士を代表して、同僚の不手際を謝罪する。ほんとうに、申し訳ない」


 あまりの迫力にユウリスは言葉を失い、シスター・ケーラも尻もちをついた。鼻と口を床に押しつけられたメドラウトは、呼吸困難に喘いでいる。


 グワルマフイは構わず、沈痛な面持ちで首を横に振った。


「この首、いますぐに落としてやりたいでしょう。だが、この通り! 平に、平にご容赦願いたい」


「いや、首を落とすとか、そこまでは……ただ、教会の修繕費用については相談したい。こちらにも多少は非があるかもしれないが、メドラウトが挑んでこなければ起きなかった被害だ」


「無論、すべてメドラウト基金から捻出する。怪我の治療費、損壊した武器の費用も、後ほど教会の事務局宛に請求書を送っていただきたい」


 メドラウト基金。


 聞きなれない名称に、ユウリスは短くうめいた。問い質すべきだろうが、これ以上は踏み込みたくないという気持ちもある。そんな空気を察したのか、メドラウトが動いた。グワルマフイの剛腕をはねのけた彼女が、自力で顔を上げる。


「メドラウト基金とは、わたくしのお給料から天引きされている積立金つみたてきんのことですわ!」


 必死でメドラウトを床に押し留めようとしているグワルマフイを横目に、ユウリスはうめいた。


「なぜ、そんなものが?」


「わたくし、なぜか行く先々で面倒な騒動に巻き込まれますの。そして最終的に、建物や調度品が壊れますわ」


「ああ、なるほど……なるほど?」


「その被害を補償するために積み立てているのが、わたくしのメドラウト基金でしてよ!」


 とうとうグワルマフイの剛腕を押しのけて、メドラウトが立ち上がった。額は真っ赤に腫れ上がっているが、気に留めるそぶりもない。


 姫騎士を自称する彼女は、優雅に赤毛を払った。


「そういうわけでユウリス・レイン! わたくし、お金はありますわ! だいたい、それで解決いたしましてよ! おーほほほほほほほほほほほほ!」


 半壊したコールブランド大聖堂に、メドラウトの哄笑が木霊する。頭を抱えてうなだれるグワルマフイに、ユウリスは声をかけた。


「部外者が口を挟むべきじゃないかかもしれないが――」


「後生です。どうか、なにもおっしゃらないでいただきたい」


「この女、円卓を解任したらどうだ?」


「それができぬゴリアスの渓谷よりも深い事情があるのです」


「そうでしてよ、ユウリス・レイン! このメドラウトを手放すなどという下策、失策、愚策、円卓と教会が許しても、神々と臣民しんみんが許しませんわ!」


 メドラウトの態度が大きくなるのに比例して、巨漢のグワルマフイが身を丸くして嗚咽をこぼしはじめる。円卓の騎士たちも苦労が多いらしい――そう納得することにして、ユウリスは考えるのをやめた。


「グィネヴァを助けたことを恨む気持ちはわかる。戦って気が済むなら、改めて場を設けよう。だがメドラウト、子どもを巻き込むな」


「あら、わたくし、グィネヴァを助けたことなんて恨んでいなくてよ?」


「いや、さっき言っていただろう。毒婦どくふをあてがったとががあると。罪を問わねばならないとも」


「あんなものノリですわ、ノリ!」


「ユウリス・レイン、覚悟――とか言っていたのは?」


「ノリですわね!」


 予想もしていなかった回答に、ユウリスは絶句した。シスター・ケーラは頬を引きつらせ、グワルマフイは渋面で首を振っている。


 葬式のような重い空気の中で、メドラウトだけが溌溂はつらつと笑顔を輝かせていた。


「ユウリス・レイン、安心なさい。あなたには恨み、つらみ、怨嗟、なに一つなくってよ!」


 なにもかもがどうでもよくなって、ユウリスは穴の開いた天井を仰いだ。


 いつの間にか空が茜色に染まり、白いワタリガラスが飛んでいる。彼は、じゃあなんで襲いかかってきたんだ、という喉まで出かかった疑問を、寸でのところで呑み込んだ。


「そうか。わかった。じゃあ、俺は行く」


「お待ちなさい、ユウリス・レイン! では、わたくしがなぜ決闘を申し込んだか気になるのでしょう! ええ、そうでしょうとも! いいですわ! 特別に答えて差し上げてもよろしくてよ!」


 ここでおもむろに、グワルマフイが立ち上がった。憔悴しきった表情で、初老の騎士が無言できびすを返す。


 その背中を引き留めるように、ユウリスは声を伸ばした。


「おい、どこに行く!?」


「謝罪は済みました。メドラウトのこと、どうかよろしくお願いいたします」


「いや、無理だ!」


「ああ、大いなる女神ダヌよ。なにゆえ己に、このような試練を課すのでしょうか!」


 ユウリスも逃げようと試みるが、その正面にメドラウトが回り込んだ。片手を胸に当てた彼女が、「ユウリス・レイン!」と鼻息荒く声を張り上げる。


「わたくし、恋をしてみたかったんですの!」


「なに?」


「恋ですわ、ユウリス・レイン! 求愛、情愛、熱愛、すなわち恋ですわ!」


「頼む、誰か説明してくれ……」


「ええ、もちろんわたくしが!」


「いや、ほかの誰か……」


 しかし頼りのグワルマフイは、すでに遠ざかっている。シスター・ケーラも、いつの間にかトリスたちのほうへ避難していた。


 ユウリスの周囲はメドラウトの独演場と化し、もはや近づこうとする者はいない。


「幼くして円卓の騎士となったわたくしは、世のため人のために尽くしてまいりました。魔を討ち、賊を撃ち、敵を打ち、いつしか時は流れてよわい十八。このくらいの年頃になると、とついだり婿むこを取ったりするお友達も多くてよ。そこで、ふと気づきましたの……ああ、わたくし、恋を知りませんわ」


 もはやユウリスには相づちを打つ気力すらも残っていなかったが、メドラウトは構わず続けた。


「甘い逢瀬も、離れた時間の寂しさも、胸を焦がす切なさも、なに一つ身に覚えがなかったのです! そこでわたくし、恋をすることに決めましたの! お相手の候補もいろいろと考えましたわ。でもピンとくる殿方はおらず、どうしたものかと悶えること今日で三日」


「三日!? それは三日前の思いつきか!?」


「ええ、恋ってそういうものですわ。で、今朝、商人のクスにお会いしましたの。そこでユウリス・レインがノドンスに来ていると聞いて、わたくし燃え上がりましたわ! 邪竜の後継者! キーリィ・ガブリフの罪を背負った知られざる英雄! なんという浪漫ろまん、理想、ほまれ、まさしくわたくしの相手に相応しいと!」


「まったく理解できないが、一応は最後まで聞いてやる」


「わたくし、思い立ったらすぐに行動しますの。あなたを探してコールブランド大聖堂まで来てみたら、ちょうど選定の剣を抜こうとしていたでしょう? これまた運命を感じましたわ。まさか忌み子と蔑まれた少年が、伝説の勇者だったなんて……もはや物語の世界に迷い込んだようで、わたくし大興奮ですわ。それでとにかく、決闘を申し込むことにしましたの」


「待て、なぜ決闘になる? 恋はどうした?」


「わたくしに勝てたら伴侶たる資格を認め、勇者を支える妻になろうと思っていましたわ」


「殊勝なのか尊大なのかよくわからないが、それで?」


「あなた、わたくしに勝てなかったばかりか、選定も剣も抜けなかったでしょう。弱い男に興味はなくてよ!」


 どうやら知らないあいだに恋人候補に選ばれ、その事実を知るより早く袖にされたらしい――ユウリスは心から安堵あんどして、思わず頬を緩めた。


「そうか、よかった。ありがとう」


「ちょっと、それどういう意味ですの!?」


「まあ、終わった話はどうでもいい。レネルに噛まれたと思って、今回のことは水に流そう」


「つまり、お友達からはじめたいということですわね! わたくしに相応しい相手とは思えませんが、よくってよ! どんな殿方にも機会は与えられるべきですわ!」


「ちがう。友達にはならない。そんなことより、あれはどういう状況か教えてくれ」


「そんなこと!?」


 抗議するメドラウトを無視して、ユウリスはコールブランド大聖堂の中央を顎で指した。ネミディア国王率いる宮庁と、四人の司教が率いる聖庁が先ほどから言い争っている。


「国王と司教たちがめている。どちらもヌアザの重鎮じゅうちんだ」


「まあ、いいですわ。先ほどのお詫びもかねて、このメドラウトが解説してさしあげましょう。先ほども言った通り、これはヌアザはじまって以来の大事件ですわ。選定の剣を抜く者が現れたというだけでも驚きですのに、王室以外から聖女が出るなんて考えられませんもの」


「そもそも、カリブルヌスが抜かれるとなにが起こる?」


「選定の勇者と導きの聖女は、聖杯探索の旅に出ることになりますわ。そして聖杯は、星の闇をはらう剣――エクスキャリバー……じゃなくて、クラウ・ソラスの在り処を示すと言われていますの」


「似たような話はシスターから聞いた。ほかに情報はないのか?」


「あっても教えられませんわ」


 腕を組んだユウリスは、無言でメドラウトを睨みつけた。しかし彼女は「まあ、お聞きなさい」と胸を張り、悪びれた様子はまったく見せない。


「選定の剣の役割は、ヌアザの王室と教会が最重要機密に指定する秘匿事項。いくらディアン・ケヒトの闇祓いとはいえ、おいそれとは明かせんわ。ただ勇者の誕生は、トゥアハ・デ・ダナーンの黎明期に予言された神話の約束。大陸の命運を左右する、歴史的な瞬間に立ち会っていることは間違いなくってよ」


「いまいち要領を得ないな。なら、二人の聖女についても秘密か?」


「秘密というより、わからないことが多いというのが正しいですわね。あなたの黒髪も珍しいでしょうが、それはミアハ地方の特徴。対して姫様をご覧なさい。緑の髪は、せいぜいオグマでしか見られなくてよ」


「たしかに、珍しい髪の色だ。だがネミディア国王と王妃が、どちらも金髪なのは?」


「ヌアザ王室は代々、金髪碧眼きんぱつへきがんですわ。ただときおり姫様のような、緑の髪と瞳を宿した女児が産まれますの。それこそが選定の剣を見守る血脈の象徴にして、時詠ときよみの姫巫女たる証左。観測者、あるいは監視者とも呼ばれていますわね。ユウリス・レイン、それらをエルフ語でなんと表現するかご存じ?」


 エルフ語は、大陸でも珍しい異種言語だ。ユウリスも勉強はしているが、まだ日常会話すらおぼつかない。


 頭を振る彼に、メドラウトは意味深に目を細めた。


「Gazer」


「ゲイザー?」


「ええ、ヒューム、エルフ、ドワーフに続き、女神ダヌと魔神バロールよって生み落とされた第四の人間種族。ディアン・ケヒトの闇祓いとネミディア王家にどんなつながりがあるのか、わたくしも興味津々でしてよ」


「待て、≪ゲイザー≫が魔神バロールの加護も受けているというのか?」


「語れることは限られていますわ。それより二人の聖女に、話を戻しましょう。あのトリスというお子様が選定の剣を抜いた是非はともかく、問題はライラという修道女のほうですわ。先ほども言った通り、ネミディア王家は選定の剣の守り人。その血統にある緑の髪と瞳を持つ女児は代々、聖女の役割を帯びていましてよ」


「なら事態は難しくもないだろう。聖女は、あの妙なしゃべり方をするお姫様だ。ライラは、たまたま選定の剣を御する手伝いをしたにすぎない」


「ところが教会側は、それに猛反対のようですわ」


 教会側――ゼルマン司教たちが率いる聖庁は、ライラこそが聖女だと主張していた。これに対してネミディア国王を中心とした宮庁は、エウラリア姫こそ聖女だと言って譲らない。


 その対立は、ユウリスの目にとても奇妙な光景として映った。


「なぜ教会は、ネミディア王家の姫を受け入れない? 同じヌアザの陣営だろう」


「それを言うなら、ライラは修道女。つまり教会の陣営ですわ。来年、教皇猊下きょうこうげいか退しりぞかれるのはご存じ?」


「ああ、聞いている。たしかゼルマン司教は、次期教皇の有力候補だったな?」


鷹派たかはのゼルマン司教は、改宗派の急先鋒でもありますの。ダーナ神教以外にも寛容な王家とは、そりが合いませんわ。だからネミディア国王陛下は、鳩派はとはのミュラー司教を擁立していますのよ」


「だがブリギットにいるミュラー司教は、政治活動に不利というわけか。ノドンス教区は、ゼルマン司教を含めて四人の司教が治めていると聞いたが?」


「すでに根回しは完璧。全員がゼルマン司教の支持を表明していますわ」


「次期教皇選挙が、王室と教会の対立を招いているのか。たしか教皇選は、枢機卿すうききょうによる投票制だったな。情勢は?」


「ゼルマン司教が優勢ですわ。彼には商人連合がついていますもの、金にものを言わせてやりたい放題。けれど姫様が聖女に選ばれれば、枢機卿たちの気持ちも揺れ動くでしょう。この状況下、選定の剣は起爆剤というわけですわ」


 つまり教会に所属する修道女のライラが聖女として認められた場合、ゼルマン司教の優位は揺るがない。逆にエウラリアが聖女に選ばれることは、ミュラー司教を支援する王室にとって起死回生の一手になるというわけだ。


 政治家たちの黒い遊戯が目の前で繰り広げられていると知って、ユウリスは憂鬱そうに眉根を下げた。


「古の伝承も、権力と欲望の前では形無しというわけか。円卓の騎士はどちらに与する?」


「わたくしたちは教会の所属でもありますが、勢力的には王家側ですわ。円卓出陣の大権は、国王陛下が握っておられますもの。ただ、教皇選に口出しできるような立場ではありませんわね」


 ライラか、エウラリアか。


 そこでユウリスは、ふと奇妙な違和感を覚えた。耳を澄ませてみるが、権力者たちの争点は一貫している。


 すなわち、聖女の座に相応しいのはどちらか?


「トリスが選定の剣を抜いたことには、誰も文句を言わないな」


「ええ、そうですわね。わたくしも、少し気になっていましたわ」


 教会と王室の双方から見ても、トリスは素性が知れない存在だろう。実際、ここまで共に旅をしてきたユウリスですら、彼女の多くを知っているとは言いがたい。


 頬に指先をそえながらメドラウトは、首をかしげた。


「まあ、基準が曖昧あいまいな聖女と違って、勇者はわかりやすいからではなくて? 選定の剣を抜いたという、揺るぎない実績がありますでしょう」


「そういうもの、か?」


 いまいち納得できないという面持ちで、ユウリスは為政者たちを見た。


 たしかにカリブルヌスを抜いたトリスを疑う余地はない。しかし誰一人として異論をはさまない状況には、どこか作為的な空気を感じる。


 そこで不意に、エウラリアが立ち上がった。


 若くも威厳のある声が、朗々と大聖堂に響き渡る。


「聞くがよい。国父たるネミディア王、尊師たる司教たち、並びに円卓の騎士、ディアン・ケヒトの闇祓いよ。わらわたちは、聖女の選定方法について心を決めた!」

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