水着編-2 白い砂のアイソトープ 前編(PV撮影旅行in沖縄 10000Pv御礼記念)

「ねえ、さっき何やってたのよ」


 桜玖良が座席に戻ってくる寸前になんとかしほりんのハニートラップから這う這うの体で抜け出すことができた。しかし隠し切れない動揺と気まずい空気に俺は耐えられなかった。どうにか平静を装っていたつもりだったが装いきれなかったようである。

 飛行機が着陸し、今通路を歩いているのだが、しほりんがどっか行ってる間に桜玖良がやってきて尋問が始まってしまった。


「い、いや別に……」

「しほちゃんとイチャイチャしてたんでしょ、どうせ」

「え、ええっと……何もしてないょ」


「嘘」


 そう言うなり桜玖良が俺の方に顔を近づけてくる、ちょっと近い近い地下一階


「だってしほちゃんのにおいがする」


 俺の胸に鼻をこすりつけるようにして鼻をすんすんしてくる。やめてくれっ、もう俺のライフはゼロよ!


「んなこと言ったらお前だってさっき俺に上からのしかかって来てたじゃん? お前のにおいだってついてるんじゃ……」(水着編‐1要参照)

「え、なにその発言。ひくんだけど……」

「いやいやいや! さっきまでの自分の行動を省みろよ!」


「で、その時どうだった?」


「え、何が……?」

「だから……その、ええと……」

「えーと……重かったってこ嘘です嘘です全然重くなんかなかったです!」

 真顔で無言のまま脛を連打してくる桜玖良。はい、怖いんでやめてもらっていいですか?

「だからぁ、そうじゃなくて……」

「え?」

「ええと……私のむ……」

 もじもじと下を向いてごにょごにょと何かを呟いているが、よく聞こえなかった。

「え、なんて言ってんの?」


「……この難聴主人公が!」


 げしっ


 あうちっ







 「せーのっ」


  空港の建物から外に飛び出た。


 「「「沖縄だーーーーーっ!!!」」」


(↑ここ漫画なら見開きタイトルバックでみんなできら〇ジャンプしているの図)


 自動ドアが開いた瞬間、強烈な真夏の日差しとむんむんとした熱気が俺たちを歓迎してくれた。はるばる南国の地にたどり着いたのだと実感がわいてくる。


「さ、参りましょ? お兄様♪」


 右側から体を寄せてくるしほりん。何がとは言わないがむぎゅっという感触が二の腕に……うん、体温が急上昇して熱中症になるんで自重してください(汗


「ちょっ、アンタは私と一緒の車よ!」


 左側から飛びついてくるさらたん。何がとは言わないがむにゅっという感触が二の腕に……うん、これはこれでアリである。

 両腕に花という状況に対して俺の鼻はもうびろーって伸びきってしまっているだろう。


「ちょっと二人とも、もう外なんですからいい加減に行動を慎んでくださいね」

 

マネージャーと思しき人がほとほと困り果てた様子で呟く。


「えー? ゆーこちゃん、固いこと言わないいわないー」

「ゆうこさん、これだけはどうしても譲れないのです!」


 結局俺たちは同じタクシーに乗り込むことになった。後部座席を陣取って俺をめぐる熱いバトルが繰り広げられていた。車内の温度がさらに上がった気がする。助手席に座っているマネージャーさんの背中が可哀そうに見える。そうこうしているうちに目的地へと到着。



「「「海だーーーーっ!!!」」」


 (↑ここきらジャン 以下略)


 たどり着いたのは今回のPV撮影のロケ地であるとある海岸であった。撮影は明日なので、軽く下見と当日の動きの確認をして今日の仕事は終わりである。のでそのあとは必然的に……


「お兄様っ♪(ぱしゃぱしゃ)」

「ちょっ! しほりん、やめろよぉっ(ぱしゃぱしゃ)」

「きゃあっ♪ もうっ。仕返しですっ♪(ぱしゃぱしゃ)」

「あぁっ、やったな、このぉっ(ぱしゃぱしゃ)」

「ひゃぁんっ♪ そんなにっ……やりすぎですよぉ♡(ぱしゃぱしゃ)」

「えーんか、ここがえーのんかぁ(ぱしゃぱしゃ)」

「あぁっ♡ 顔にかかっちゃったぁ……(ぱしゃぱしゃ)」

「ふっふっふ……俺が本気を出せばこんなもんさ(ぱしゃぱしゃ)」

「やーん♪ ワタシもうびしょびしょになっちゃいましたぁ♡(ぱしゃぱしゃ)」


 白いワンピース姿のしほりんと、波打ち際で水のかけあいっこ、定番である。いや、ちょっとやりすぎてしまった感がある。だって、今のしほりんはちょっと直視できない状態……というか、胸元がちょっと透けちゃっているというか、まあその下は本人談で水着を着てるというのだからまあ大丈夫ではあるのだが、その水着はさっき飛行機の機内で強制チラ見させられた例の薄緑色のビキニだというのだから、もう思考回路はショート寸前である。前髪がはりついたしほりんの御顔がかなりセクシーというか色っぽい表情というか、健康的な青空の下でというのが、うん、なんかいい……(夏の青空、エメラルドの海、白い砂浜、輝く太陽の下、波打ち際で裸足になってくるぶしちょい上まで海につかってはしゃいでる清楚系アイドルしほりん様、の止め絵をイメージしてください。うん。絵になるわぁ)


 その時だった。


 ばっしゃあ


 背後から結構な量の水をかけられた。


「おい、誰が……」


 そこに立っていたのは……


「ちょ、おま……」




「いい加減に……こっち見てよ!」




 後編にぃ続く


 遅くなりましたが、先日ついに10000PV おまけにフォロー100人を突破いたしました! (88888888888888888) これも皆様のおかげであります! 

(毎回いいね下さっているあしな〇おじさん様(勝手に呼んでますw)さらには最初から遡って一つずついいね下さってるタキ〇ード仮面様(勝手に呼んでますw)そして毎週(←ここ噓w)アップしたらすぐに見ていただいてる方々、皆様方のおかげであります! ありがとうございます!)

 その記念?に水着編第2弾ですw(需要あるのか?w)後編は早めにアップします。はよ本編やれ? すみません急ぎますぅ(あれ? 本編の需要もあるのか?w)

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