俺の妹系幼馴染はヤンデレ許嫁
「あ〜〜、つ〜か〜れ〜た〜〜〜!!」
俺の名前は
「全員参加の勉強合宿とかマジふざけんなよ……。学生全員意識高すぎだろ……。いや、たとえ希望制であっても絶対参加する…ていうか参加しなきゃいけないんだけどさ……」
というわけで今は学校行事である2泊3日の勉強合宿からの帰り道。
疲れた……マジで疲れた……。
俺の通っている
「家までがめっちゃ遠く感じる……。早く帰りたい……。帰って寝たい……。荷物重い……」
頑張れ、俺。もうすぐ家が見えてくるぞ。
家に着けばもう自由だ。家に帰るまでが合宿だ。
あ、でも今の時間帯は家に帰っても誰も居ねぇや。
飯が食いたかったんだけど……まぁいいか。
今はさっさと寝たい。今なら家に帰った瞬間に玄関で寝れる自信がある。
だからとにかく歩くんだ、俺。自由が200m先で俺を待っているぞ。
「もうやだ……。もういやだ……。もう黒板見たくない……。シャーペン持ちたくない……。ノートとりたくない……。もう帰る……。今帰ってる……」
ヤバイ、脳を酷使しすぎて頭がおかしくなってきてる。
だからこれは決して俺が元からおかしいわけじゃない、はず、たぶん。
通りすがりの主婦が『何この人……。廃人?』と呟いていたが気にしない。
嗚呼、癒しが……癒しが欲しいぃ。
Q.家まであと何m?
A.もうすぐ
考えることを放棄した。
もう何も考えたくない……。数字嫌い……。
でもあと少し……あとほんの少しで家だ……!頑張れ!歩け!俺!!
門を開けた!庭に入った!ドアに手をかける!!
癒しが!癒しが俺を待っている!!布団が俺を持っているぅ!!!
そしてドアを思いっきり開ける!!!
「たっっだいまーーー!!!」
「お帰りなさいませ!!お兄様ぁ!!!」
「げふぅ!?」
癒しと痛みが俺の腹に直撃したぁ!?
「あぁ……あぁ……あははっ♪お兄様お兄様お兄様ぁ!私だけのお兄様ぁ!3日間もお兄様に逢えなくて……、一華は……一華は寂しかったですぅ!!」
「い、一華……?何で…?」
この時間はまだ学校にいるはずじゃ……?
「はい!お兄様のお嫁さんの一華ですよ♡今日は体育祭の準備だったのでいつもより早く学校が終わったんです♪そのおかげで今こうしてお兄様のお出迎えができました♪……あぁ、お兄様ぁ♪久しぶりのお兄様だぁ…♡」
「あぁ……そうか、もうそんな時期か……」
そうだよなぁ…。家に人が居なけりゃ鍵開けてないのにドアは開かないよなぁ…。
今こうして俺に身体全体を使って抱きついている美少女は
日本人なら誰もが知っている超大手会社『株式会社
さらに容姿端麗、頭脳明晰、名門校である
運動は……まぁ、そこそこ。でも悪いわけじゃないからやはり非の打ち所がない。
そんな
そして……俺の許嫁だ。
いや、正確には本人同士の意思によるものだから婚約者になるんだけど。
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