『23』
『延々の砂浜』オーシャンリッド
・状況
なだらかな砂丘が広がる砂漠っぽい所です。上下の段差は膝よりも高い場所はまずありません。
ですが実際は広大な砂浜で、進行方向へ向かった左側の地平線に辛うじて海が見えます。
全体として気温が低く、湿度も高いためひんやりしてます。また砂は低いところならば少し彫っただけで海水が出てきます。
時折朽ちた木製の小屋がぽつんとあります。近づいて一定以上の知識があればそれが塩の精製所で、すぐ近くに塩田があるのが解ります。
・イベント
迷います。
目印とて小屋と、地平線の海があり、霧も遮蔽物もなく、まっすぐ進んでいるにもかかわらず、いつの間にか歩いてきた足跡の後ろに着いてしまいます。
このループを作り出している蛤を発見し、対峙できればサクセス、見つけられないまま十二時間経過でペナルティです。
※ミラージュチャウダー
全長1mにも及ぶ巨大な蛤の二枚貝です。よく観察すれば砂に水を吐き出す穴が開いていたりするので発見は不可能ではありません。
砂中に潜み、海中のプランクトンを取り込み、代わりに魔力の混じった水を吐き出すことで周囲に雑なループの蜃気楼を作ります。
・サクセス
『蛤の肉』『蛤の貝殻』を二つ、入手します。
貝殻は加工すれば様々な武器防具になりますが、専用の技術が必要です。
また肉の方は劣化が早いため、十二時間後には腐って食べれなくなります。生食は毒です。
・ペナルティ
満潮と干潮のタイミングで砂の中より具体的な脅威として巨大蟹がぞろぞろと現れます。
一定時間断つとまた砂に潜りますが、それまでの間、この場にいる蟹以外の生物に攻撃をします。
戦闘の勝敗にかかわらず足跡などはまたかき乱され、状態はリセットされます。
逃亡を選んだ場合は一度ダイスロールして『4~6』が出れば偶発的に蜃気楼から脱出できます。ただし『4』ならば次の移動で出た目の半分(端数切り上げ)だけ戻ることになります。
※巨大蟹
全長3m、直立した姿勢だと2mは高さのある鉛色した沢蟹です。
ハサミの右が大きいのがオスで左が大きいのがメスです。
この時期は繁殖期で、伴侶を求めて集まっているのですが、その際にどちらのハサミも小さな存在、普通の人間などが混じっていると異物としてオスメスどちらからも攻撃されます。
外骨格は硬く、ハサミも強く、しかもその身は重金属に汚染されていて不味く、食べられません。
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