シーン1:記憶の中の……(マスターシーン)

 ――夢を見ている。

 そう思うのは、流れていく景色が色褪せて見えるからだろうか。


 いつの夢なのか。どんな夢なのか。

 そんなことを問いかけても、セピア色のソラはただ微笑んで、何も答えを返してはくれない。


 ゆっくりと時間は過ぎていく。

 同時に、永遠にも感じられた世界がぼやけていく。

 離れていく世界でただ、一つ。

 キミの寂しそうな笑顔だけが、何故かはっきりと目に焼き付いている。


 ――そうして、この色褪せた世界は幕間を迎えた。

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