第3話 赤間駅→折尾駅

 皆さんが乗っている「ソニック」号は、赤間駅に止まるのか、それとも通過するのか。まあ、どちらでもいいでしょう。実際のダイヤでは、日中は全て通過しますがね。


さて、赤間駅を出ると、田園の中を県道69号と並走し、福與教育大学の最寄り駅である教育大前駅に通過し、いよいよ山間部へと突入する。よくよく考えると、JR九州は鹿児島本線に限らず「○○大学前」駅など学校名を冠する駅が多い気もするが、ここでは深読みしないことにする。


 教育大前駅を通過した列車は、いよいよ山越えの区間に入る。城山トンネルはかつて交通の難所ともいわれていた。余談ながら、城山が方言・文化圏、都市圏等の境界と言われており、西側が福岡都市圏、東側が北九州都市圏となる。

城山を越えると岡垣町の中心部となり、海老津駅を通過する。因みに、鹿児島本線小倉発の終電はこの駅止まりである。また、朝と夕方以降の全ての快速が停車するほか、博多方面からの折り返しが数本設定されている。


 海老津を過ぎると、再び山間を駆け抜けていく。田園風景が見えるようになると、遠賀市街となり、遠賀川駅を通過する。かつては、小倉方面の折り返し列車が設定されており、現在も臨時で設定されることがある。営業中に構内のたい焼き店から出火して駅舎が焼失したことでやや有名になった駅でもある。


遠賀川駅を過ぎると、間もなく一級河川の遠賀川を渡り、ほどなくして水巻駅を通過する。水巻駅を通過すれば、間もなく北九州市に入り、筑豊本線と合流し、全ての列車が停車する折尾駅に到着する。折尾と言えば、九州最初の立体交差駅であるが、2020年現在、高架化が進みつつある。折尾駅周辺には複数の高校が立地しており、文教地区の面がある。また、余談ながら、鹿児島本線沿線で北九州市交通局の路線バスが多くみられるのもこの地域である。


 折尾駅の隠れた?名物が駅弁の立ち売りである。現在では数少なくなったが、この駅では位までの駅弁の立ち売りが行われている。皆さん、駅弁購入するのはいいけど、乗り遅れないように!

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