第2話 香椎駅→赤間駅

 香椎を出ると、しばらく香椎線と並走する。香椎線が右手に進路を変えると、間もなく九産大前駅を通過する。九産大前駅と言えば、JR九州管内で普通列車のみ停車する駅としては長らく最大規模の利用者を抱えていた。まあ、九州産業大学は九州でも有数のマンモス校として知られてますからね...


 さて、九産大前を出ると、国道495号と並走する。しばらくすると香椎線の高架を潜り、引き続き国道495号と並走して、福工大前駅を通過する。かつては筑前新宮駅と称していたが、新宮町ではなく福岡市東区に駅があり、2008年に現駅名に改称された。駅名の通り、福岡工業大学の最寄りであるが、旧駅名の通り、新宮町の中心市街地への最寄り駅でもある。


 福工大前駅を通過すると、福岡市から新宮町に入り、新宮中央駅を通過する。この駅は2010年に開業した新しい駅である。駅周辺はマンションなどが建設されており、福岡市のベッドタウンの様相を見せている。


 新宮中央駅を過ぎると古賀市に入る。発電所や工場群が車窓に見えてくる。やがて、開発途中といった雰囲気のあるししぶ駅を通過する。この駅も2009年に開業したばかりの日の浅い駅であり、閑静な住宅地が広がっている。


 ししぶを過ぎると、古賀市の中心部に入り、古賀駅を通過する。特急は通過しますが、快速は停車するのでご安心を。


 古賀駅を過ぎ、右手に古賀自動車学校を眺めながら、千鳥駅を通過する。余談だが、開業時の駅長はJR九州初の女性駅長だった。千鳥駅を過ぎると福津市街に入り、福岡都市圏の北端とされている福間駅を通過する。福間駅は、福津市の中心駅かつ宮地嶽神社の最寄り駅で、年末年始には多数の参詣客で賑わう。また、福岡都市圏の北端とされていることもあり、福間―博多―二日市間の列車が多く設定されているほか、区間快速は当駅を境に快速運転となる列車も多く、運転系統的にも重要な駅となっているが、特急は一部が停車するに留まっている。


 福間駅を通過した列車は、次第に住宅街から山間部へと進路を取る。東福間駅付近で住宅街となるが、駅を過ぎると再び閑静な田舎の雰囲気となり、国道3号や県道97号などと並走し、宗像大社の最寄り駅かつ、宗像市役所の最寄り駅、東郷駅を通過する。こちらもごく一部の特急と全ての快速が停車するのでご安心を。


 東郷駅と赤間駅の間は右手に時折田園風景が見られるが、左手には県立宗像学園など宗像市の中心市街地を通過する。そして、右手にゆめタウン宗像が見えると、宗像市の中心駅であり、特急列車の半数が停車する赤間駅に到着する。残念ながら、停車列車は「きらめき」が多く、「ソニック」は朝夕の停車が基本となる。皆さんが乗っている「ソニック」は...博多方面からの折り返し列車が夕方から夜間にかけて設定されている。お降りの際はお忘れ物にご注意ください。

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