特急ソニック~201.1kmの旅~

エルムのツッコミ担当

第1話 博多駅→香椎駅

 博多駅。言わずと知れた九州最大の駅である。JR九州管内で最も乗車人員が多い駅としても知られ、ここから長崎、大分、湯布院、佐世保などを結ぶ特急や門司港、小倉、直方、飯塚、赤間、福間、二日市、鳥栖、久留米、大牟田の主要都市を結ぶ普通・快速列車がひっきりなしに発車する、JR九州最大規模のターミナルである。クルーズトレイン「ななつ星in九州」も博多駅基準で運行される。


 博多駅から小倉・日豊本線経由で大分に向かう特急「ソニック」が毎時2本、31往復運転されている。JR特急として最も運行本数の多い列車として知られている。


 博多を出た列車は、隣の吉塚まで福北ゆたか線と並走する。福北ゆたか線は、筑豊本線黒崎駅~直方駅~桂川駅間と篠栗線を合わせた路線愛称であり、2001年に電化された。特に、篠栗線区間は博多近郊ということもあって利用者が多い区間である。


 列車は吉塚駅を通過する。吉塚駅は福岡県庁及び九州大学医学部・九州大学病院の最寄り駅であり、朝ラッシュ時と夜間に一部の特急が停車する。また、この駅止まりの特急も設定されている。


 吉塚を出てしばらくすると、筥崎宮の最寄り駅でもある箱崎駅を通過する。2002年の高架化で400m香椎寄りに移転し、高架前は駅裏にあった筥崎宮との距離が離れたが、逆に九州大学箱崎キャンパスに近くなった。通常は普通列車しか停車しないが、放生会の時のみ快速も停車してくれる。


 箱崎を出ると、多々良川橋梁を渡る。ここは、撮り鉄の間でも有名なスポットであり、ここで撮影された写真が雑誌に出回ることが多い。また、多々良川橋梁を渡ると西鉄貝塚線との並走区間となり、千早操車場を過ぎると、西鉄貝塚線と同居する千早駅を通過する。この駅は2003年に開業したばかりの新駅である。特急こそ通過するものの、当初から全ての快速が停車する主要駅となっており、利用者数も年々増加傾向にあり、福岡市の東の副都心とされた香椎を凌ぐ勢いで成長している。


 千早駅を通過し、高架線を下る途中に、香椎宮の鳥居が右手に見える。鳥居の反対側には西鉄貝塚線の香椎宮前駅がある。地上に出ると、間もなく最初の停車駅、香椎駅に到着する。JRにおける福岡市東区の中心駅であり、一部の特急が停車する主要駅でもある。特急列車は遠近分離を図るため、上りは8時台まで、下りは18時台以降全て通過となるのでご注意を。2019年にBEC819系が導入されて話題となった香椎線海の中道・長者原方面はお乗り換えください。

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