第4話 頭上に迫る大地

美しい木々や山に巨大な影がかかる。

あまりの巨大さに鳥達も恐怖を感じて右往左往する。

それは真っ黒な山の様な城の様な、母艦が浮かんでいた。

こんな巨大なものが浮かびゆっくりと移動するなど悪夢としか思えない。


『ウサブレラ大佐!レインボーブリッジ城に到着しました。』


『良し、私のPMDSの準備は出来てるな?』


『大佐、準備は出来ていますが敵の抵抗は予想よりかなり激しく、現にここまで来る時点でてこずっております。』


『だから何だ?』


『危険かと、、、』


『楽しませてくれると言うのか?あいつらが?』


『味噌汁先輩大佐の事もあります。ここはお一人は避け、せめて2名をおそばにつけさせて下さい。』


『最後は私にやらせろよ、、、』


『はっ!』




レインボーブリッジ城

『いいか皆んな!ウサブレラのやつが現れたらレイドの要領で畳みかけるんだ。PMDSの封印は練習通りだぞ。ドジるなよ!』


『あ、キリヒト!ウサブレラのやつ一人じゃないよ!、3人だ!3人もいるよ!このパターンは練習していない!どうするキリヒト!』


『皆んな、、、悪い、何とか5分抑えてくれ、、、』


『5分、、、(目眩がするほど長い時間。俺らに死ねという事か、、、)。わかったぜキリヒト!5分きっかり抑えて見せるぜ!』


レインボーブリッジ選抜隊はサーバー内活躍度10位内のメンバーが複数いる程の実力チームだ。


その刹那、選抜隊チームの目の前に信じがたい光景が、、、


仲間であるはずのウサブレラの部下二人の稲妻の槍に体を貫かれ、ゆっくりと落ちていくウサブレラ、、、


ウサブレラを絶対防御するはずのPMDSのその黒く冷たいボディに主人の落ちていく姿が映る。


『キリヒト、、、これって、、、』


『ウサブレラは裏切られたんだ!』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

突然ですが、私、今日からお仕事がSpezialkräfte(スペッツァールカラフテ)になっちゃいました(≧w≦;) MCまいまいちー @maichii

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る