第百七十七話 大事な人を守るため
「ルバート……どうして……ここに……?」
何が起きたのかわかっていないラヴィへ――。
ルバートはそっと手を
彼女は差し出された手を
およそ
この
ルバートはラヴィの手を掴み返すと、そのまま彼女を自分の体へと引き
およそ男性とは思えない
ああ、これはたしかにルバート·フォルテッシのものだ。
「ラヴィ、そんな顔をしないでくれ。私はもう君の
「ああ、ルバート……ルバート……」
血の
そんな二人へ、
それに気が付いたルバートは、
「
ルバートがそういった
兵たちは
だがルバートは、目にもとまらぬ速さで向かってくる兵たちを切り
しかし、それでも灰色の兵たちは
「
ラヴィの
そして、ルバートは彼女の横に
「腕をあげたなラヴィ。今君とやったら私は
「よく言うっすよ。……ルバート、ありがとう……」
身構える二人へ灰色の兵たちが襲い掛かった。
だが、そのとき――。
「姉さん! ラヴィ姉さんッ!」
女性の声が聞こえたと思ったら――。
ラヴィとルバートを取り
その集団には、
さらには
「助けに来た! みんなで……自分たちの大事な人を
集団の
彼女は
「ラヴィ姉さん! 俺たちもいるぜ!」
「ラヴィ姉さんはルバート兄貴の大事な人。ならあたしたちにとってもだよ!」
さらにダークエルフのイルソーレと、
イルソーレは
ラルーナは大きな
「ルバート兄貴の
「同じく兄貴の妹分。ラルーナも行くよ!」
そんな二人に続き――。
平民も貴族も武道家も亜人も、一斉に取り囲んでいた兵たちへと飛びかかっていった。
「こ、これは……? どうしてみんなが……来たんすか……?」
ラヴィにはこの
あれだけ
すでに
一体何があって皆が
そんなラヴィにルバートが言う。
「レヴィだ。君の妹の言葉が皆を動かしたんだ」
「レ、レヴィ……。うぅ……」
ルバートの言葉を聞いたラヴィ。
彼女は、こんなときに
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