第百六十八話 信じてくれる人
――ルバートたちの呼び掛けにより、広場にはこの場所――
その中には、ライト王国やここストロンゲスト·ロード、海の国マリン·クルーシブルなどの住民から多くの
広場に集められた
無理もない。
突然
それなのにこうやって集められ、また何か
その広場には
いつもなら、ここから闘技場で
今そのステージには、広場にいる者を集めるように言ったレヴィと、その
「よし、全員そろったな」
「おいレヴィ、やっぱ無理だって……」
リョウタがレヴィへそう言った。
レヴィの考えはこうだ。
各国の
先ほどリョウタが言ったように、各国にその名が
それも当然だろう。
今の彼はすでに
国を出て、すで
彼の生まれ
王の
いや、それ以上に先ほどの襲撃で戦意の落ちている彼らに、ただ敵が来たから戦えというのは無理という話だった。
リョウタはそのことを何度もレヴィへ言っていたのだが――。
「いや、リョウタ。私は信じているぞ。きっと誰もが
レヴィは、たとえ今は戦意を
後はそれを気付かせるきっかけだ。
自分では
だが、何もせずにただいたずらに時間が過ぎていけば、
そうなってからでは
「この場にいる者の気持ちは皆同じはずだ。あとはそう……誰かに
「わかった。俺もお前が信じていることを信じるよ。……そうだよな。みんな……同じ気持ちのはずだよな……」
レヴィの
そしてレヴィは、全員そろったとことを
誰だあれは?
集まった各国の者たちが彼女の姿を見ると、そんな声がざわざわと聞こえ始めていた。
いや、知っているぞ。
あれは竜騎士レヴィ·コルダストだ。
その中の何人かは彼女に気が付き始めていた。
そのざわつき始めた者たちの言葉を聞くに――。
彼女の
間の抜けた女騎士。
ライト王国へ行くまでお
――など、レヴィに対して
その
だが、それでもレヴィは目をそらさない。
たとえ
大勢の群衆を前にレヴィは思う。
以前の自分だったら、このような
騎士の出だという小さな
だが、今は違う。
自分を信じてくれる者がいる。
何をしても傍にいてくれる人がいる。
レヴィはそう思うと、
いつだって
そう考えると、ちっぽけなプライドなど
「私は……自分の信じることをするんだ……」
レヴィはそう
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