第百六十七話 指導者の不在
それからソニックは、
それを聞いた誰もが
こちらの大陸にあった
その後――聖騎士リンリはその
だが、今ここ――
「その話が本当なら、こちらも
ソニックの言葉を聞いたルバートがそういうと、イルソーレとラルーナが
「さすがルバートの兄貴!」
「うんうん! そうですねそうですね!」
二人とも何度も
それを見たソニックは、このダークエルフの男と
「だが、どうするんだ? こっちは国を代表するような奴らは、みんな寝ちまってんだぞ?」
リョウタがルバートへ
それは別に、はしゃいでいるイルソーレとラルーナに水を差したかったわけではなく。
実際に彼の言った通り、ライト王を始めとする各国の
特にライト王の
ライト王は、ビクニとリンリのことを自分の娘のように
それもあり、彼女が国を
ベットで横になりながらリンリの名を呼び続けている。
「なあルバート。お前は世界最強とか呼ばれてんだろ? なら、ここにいる連中を
リョウタは誰も何も言わなかったので、自分の考えを話した。
それは、愚者の大地がある大陸を抜けば、世界最強と言われているほどの剣の使い手であるルバートなら、ここに残った連中を
たしかに彼――ルバートの名は世界中の国でも
イルソーレとラルーナもリョウタの
「いや、無理だろう……。私は
ルバートはその首を横に振った。
自分は剣の
それに、自分が軍の
――と、ルバートは
そういった彼を見たイルソーレはがっくりと
二人は、けしてルバートを
自分たちが、彼の気持ちも考えずにはしゃいだことに、
「でも、正直ルバート以外にそんなことできそうな奴はいないぞ……」
リョウタが
レヴィが突然声を張り上げる。
「え~い! こんなことしている
彼女の言葉を聞いたその場にいた者たちは、
たしかにそうだ。
ここでああでもないこうでもないと話していたところで、
とりあえず皆にこのことを知らせねばと、誰もが思ったのだ。
「おいレヴィ。お前、何か考えはあるのか?」
「ない」
「ないって……。まあ、お前らしいよ……」
ルバート、イルソーレ、ラルーナ、トロイアたちが人を集めに行き、リョウタがレヴィに呆れている中――。
ソニック、ラヴィ、リムは、誰にも気づかれないようにこっそりと里を出るのであった。
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